いよいよ、春です。
入学、進級、就職、昇進。
何かと始まるこの時期に、新しいことへチャレンジする人も多いでしょう。
新しいことにチャレンジしてみたいけど、どうすればいいか迷っている。そんな人には、「クラウドファンディング」という方法があります。
「興味はあるけど、ややこしそう…」と思っている方でも、大丈夫。クラウドファンディングに成功する3つの条件を難しい言葉を使わずにサクッと解説します。
個性的な成功事例も紹介するので、「これならできそうかも!」と思えるはずです。
クラウドファンディングって?一言でサクッと解説!
クラウドファンディングを一言でサクッと言うと
「あなたの”熱意”に共感した人からお金を集めて、実現まで応援してもらえる仕組み」
です。
あなたがどうしてもやりたいこと、叶えたい夢について熱い思いを伝えて、「それいいね!応援する!」という人からお金を集める方法です。
クラウドファンディングでかなえられること
クラウドファンディングが当たり前になるまでは、何か大きなことを始めるためには、資金を自分で貯めるか、親や親戚、銀行などからお金を借りるというやり方が普通でした。
でも、クラウドファンディングが当たり前になった今では、ネットを使っていろんな人から直接応援してもらえる時代になったのです。
- カフェをオープンしたい人
- オリジナル商品を作りたい人
- 地域のイベントを開きたい人
特別なスキルや資格はいりません。「これやりたいな」という思いがあれば、誰でも始められます。
「難しそう…」と思ったあなた!大丈夫です。必要な準備を一歩ずつ進めれば、誰でも実行できるのがクラウドファンディングです。
【重要】クラウドファンディングを成功させる3つの条件
「そもそもクラウドファンディングってちゃんと成功できるの?」そんな疑問を解決する、成功させるための3つのコツについてサクッと解説します。
成功の条件① 共感を呼ぶストーリーを作る
クラウドファンディングを成功させるには、あなたを応援したいという共感を得る、あなただけの物語が必要です。
あなたの熱意、実現に向けた具体的な計画とお金の使い道、応援したらどんなお返しがあるか。
これらのことをわかりやすくストーリーにして、伝えましょう。そのために重要なのは、次の3つです。
あなたの想いを素直に伝える
なぜこれをやりたいのか?どんな未来を作りたいのか?を素直に書き出しましょう。友達に話すように伝えるのが、書き出すときのポイント!難しく考えなくても大丈夫です。
「私は30年間、社員食堂で料理を作ってきて、たくさんの人に喜ばれてきました。この味を地域の皆さんにも届けたい」
「子どもたちが安心して遊べる場所を作りたい。私が子どもの頃、そんな場所がなくて寂しかったから」
「子どもの頃からアレルギーがあったから、肌の悩みはずっと経験してきた。無添加化粧品を自分で作れることを知ってほしい」
こんな風に、あなたの「なぜ挑戦するのか」を伝えると人は応援したくなります。
写真や短い動画を使って伝える
文章じゃなくても、あなたの表情や声が見えるショート動画やメッセージ入りの画像の方が100倍伝わります!スマホで撮った30秒の動画でOK。「こんなことをやりたいんです!」と笑顔で話すだけでも効果的です。
緊張する人は、カメラ目線じゃなくても、誰かと会話しているところを横から撮って、いいところだけ切り取って使えば問題ありません。
支援金の使い道を明確に伝える
「この機械を購入するために10万円必要です」「イベント運営に全額使うので入場無料になります」と具体的に書きましょう。お金の使い道があいまいだと不安になるので、具体的に書くと安心され信頼が生まれます。
「ストーリーなんて、作れない……」そんな人は、SNS が得意な友人知人に頼んでみましょう。プロのインタビューライターにお金を払って作ってもらうことも、成功のためには必要な出費かもしれません。
成功の条件② まずは身近な人に伝える
クラウドファンディングの成功には、告知、つまり「一人でも多くの人に知ってもらうこと」が絶対欠かせません。どうすれば、多くに人に伝わるか?ますは、身近な人に伝えることが成功の絶対条件です。
家族・友人・知り合いに直接、協力してほしいと伝える
最初の支援者は身内から!家族や友人、知り合い関係、全員にクラウドファンディング挑戦のことを知らせましょう。LINEやメールで「こんなことを始めるんだ」と個別に連絡すると、思った以上に応援してくれます。
「迷惑かな?」と遠慮したりしないで、まずは挑戦することを伝えてみましょう。
SNS は短いつぶやきで、毎日更新する
クラウドファンディングに挑戦すると決めたら、SNS で毎日つぶやきましょう。「今日はこんな準備をしました」「こんな人が協力してくれます」などの進捗を、内容短くていいので投稿。リールやストーリーズでもOKです。
SNS 投稿の鉄則は、「1回1テーマ」。ダラダラ長文より、毎日ちょっとした更新を続けることが大事です。ハッシュタグをつけるのも忘れずに!
プロジェクトページができたら、募集開始まで朝昼晩5回以上投稿することを目指しましょう。
準備や、クラウドファンディングに挑戦する意気込み、目標達成したらどんなことをかなえたいか。あなたの言葉に気持ちを載せて、募集期間の最後の日まで、繰り返し何度も伝え続けてください。
支援や反応をもらえたら必ず「ありがとう!」と返す
コメントやいいね、シェアしてくれた人には必ず感謝を伝えましょう。そうすると、さらに応援したくなる人が増えます。クラウドファンディングのページが公開されて支援がされたら、支援者へのお礼投稿も必ずしましょう。
クラウドファンディングには、コミュニケーション力がかなり重要です。
お礼を言う。今の気持ちを伝える。
支援したら、どんなことがおきるか。
かしこまった言葉じゃなくて、大丈夫ですので、丁寧に伝えていきましょう。
成功のコツ③ 応援したくなる特典を用意する
クラウドファンディングは、応援したら御礼として特典やサービス、お礼の品やメッセージなどを用意します。お礼として用意する物を「リターン」と呼びます。
インターネット上で買えるものなら、食べ物や服、本といった形があるものから、エステ体験や体験レッスンといったサービス、オンラインセミナーや動画、音声といった形のないものまで、支援のお礼として用意することが出来ます。
あなたの「ありがとう」の気持ちが伝わるものを用意する
クラウドファンディングに支援してくれたことへの感謝を伝えるのが、お礼品の役目です。あなたの「ありがとう!」が支援してくれた人に届くことが、一番大切な部分です。
手書きのメッセージカード、支援してくれた人の名前入り商品、支援者限定の報告会など、「私のために特別なモノを用意してくれた」「支援して良かった」と満足してもらえるものが効果的です。
「支援者限定」「先行サービス」「人数限定」を特典にする
クラウドファンディングは、予約販売でもあります。新商品をいち早く試せる、限定品がもらえる、あなたの技術を体験できるなど、お金だけでは買えない体験が喜ばれます。
クラウドファンディングでしか手に入らない限定サービスや商品、プレオープンや試食会、オープン記念パーティなどの参加型特典は、話題作りにもなるだけでなく、あなたを応援してくれる人と交流しファンをつくる機会にもなります。
同じ内容を3段階の価格帯で用意する
クラウドファンディングで支援をしやすくするテクニックとして、同じお礼の品でも3段階の価格で差をつけて用意することがあります。
1,000円、3,000円、5,000円のお手ごろラインか、5,000円、8,000円、10,000円くらいの充実ラインといった3段階で用意すると選びやすいです。もちろん、10,000円、30,000円、50,000円という豪華高額の価格帯があると、達成率を上げやすくなります。
気軽に払える価格帯から、VIP な価格帯まで用意しておくと、「ちょっとだけ応援」から「しっかり応援」までカバーできます。
【重要】 クラウドファンディングで、やってはいけない NG 行動3つ
クラウドファンディングで支援をしてもらいやすくするには、やってはいけない行動が3つあります。
NG 行動① 専門用語を使いすぎたプロジェクトページや SNS 投稿
クラウドファンディングでやってはいけない行動として、専門用語や普段使わない単語を使い過ぎることです
たとえば、クラウドファンディングの専門用語でいうと、「リターン」「プロジェクトオーナー」などの言葉はちょっと伝わりにくいですよね。普段使わない言葉を読むと、「もういいや」「よくわからん」と読む気が無くなってしまったこと、ありませんか?
この場合だと、「お礼の品」「企画者」などのように、誰もがわかりやすい言葉に言い換えましょう。どうしても、専門用語を使わないといけない場合は、必ず説明を入れたり、図やイラスト、動画などでいろんな人に見やすい工夫をします。
NG 行動② 状況や近況などの活動報告を更新しない
クラウドファンディングでは、支援者とのコミュニケーションが欠かせません。現在の状況や御礼など、活動報告を更新していかないと、信頼感が持てないという理由で支援がされにくくなります。
クラウドファンディングでは、自分の目的や必要な金額を伝えるプロジェクトページがあります。このページには、活動報告というページがあり、お礼や達成状況、実現に向けた取り組みを報告する支援者とのコミュニケーションが取れる場として使えます。
できれば、毎日。少なくとも週3回は「今こんな準備してます」「こんな人が応援してくれました」と報告しましょう。進捗がないと興味関心を持ってもらえず、最悪、クラウドファンディングへの挑戦自体を忘れられてしまいます。
NG 行動③ 目標金額が高すぎる
クラウドファンディングでやってはいけないことのひとつに、高すぎる目標金額の設定があります。
最終的に100万円必要だとしても、最初から100万円目標とするより30万円から始めていく方が、実は達成しやすいです。
まずは小さく成功体験を作り、あなたのクラウドファンディングへの信頼を高めましょう。ハードルを1つづつクリアしていく様子が、応援したくなる要素になります。支援の輪を拡げ、多くの人を巻き込んでいくことが出来るのです。
クラウドファンディングで成功した実例 3つのプロジェクトを紹介
クラウドファンディングは、さまざまな目的で挑戦されています。「こんな目的でも成功できるんだ!」としっていただくために、珍しい活動をしている人が実行した3つの成功事例を紹介します。
①「色で世界をハッピーに」デジタルカラー診断クラウドファンディング
デジタルカラー診断って、なんだろう?そう思われる方もいることでしょう。

「色で世界をハッピーに」そんな目的で、世界初のデジタルカラー診断の特許出願をした、内藤弘子さん。
コロナ禍で対面でのカラー診断が出来なくなったことから、世界中どこでもから診断が出来るように、デジタル化を決意。2022年に、デジタルでのカラー診断を知ってほしいとクラウドファンディングに挑戦。
自分に似合う色を知りたいという多くの人の共感を集め、目標額50万円に対して4倍近い180万円を超える支援が集まりました。
自分に似合う色を知ってほしい、と云う想いから生まれたデジタルカラー診断。2023年には、国際特許を取得されています。
②音楽をつかったオーストラリア先住民健康法のクラウドファンディング
クラウドファンディングでは、そんなの初めて知った!というようなプロジェクトもたくさん実行されています。こちらのプロジェクトも、「なにそれ、初めて聞く」というインパクトのあるプロジェクトです。

実行者は、一般社団法人ディジュリドゥ健康法普及協会代表理事 Toshi 小島さん。
ディジュリドゥという、ユーカリの木で出来たオーストラリア先住民アボリジニの楽器。この木製楽器をつかった、オリジナルの健康法を多くの人に知ってもらいたいとクラウドファンディングに挑戦。
楽器を吹くことで、健康維持になり、楽しくて生きがいにまでなるという点が、健康に関心が高い人から注目を集め、目標額100万円に対して、171万円もの支援が集まりました。
③京都弁のオラクルカードをつくるクラウドファンディング
こちらは、占いなどに使われるオラクルカードというカードセットを京都弁で作るクラウドファンディングです。

京都在住のシングルマザーが自分の経験から「誰もが楽しめるお守りのようなカードを作って、自分の心を整えられるようにしたい」という目的で、2020年にクラウドファンディング挑戦。
緊急事態宣言などで、暗い気持ちになっていた当時の状況から、多くの人に共感され、目標額50万円を大幅に超える113万円の支援が111人から寄せられました。
日常的な写真と京都弁を使うことで、カードをより身近に感じられる工夫と、実際にカードの中で使う写真に写りこめる支援者特典などが喜ばれたと考えられます。
このオラクルカードは、クラウドファンディング後にも一度だけ再版されましたが、数量限定品のため現在では入手困難となっています。
今日からできる!クラウドファンディング成功への準備 3ステップ
「クラウドファンディングに挑戦してみよう!」「やってみたい!」と思ったら、今すぐ始めましょう。完璧を目指さず、手が届く目標から小さく始めるのがポイントです。
クラウドファンディングに挑戦する準備として、次の3つのステップをやってください。
ステップ1. クラウドファンディングでかなえたいこと、目的を書き出す
クラウドファンディングに挑戦する上で、絶対に必要なのは
「クラウドファンディングに挑戦してどうなりたいか」
ここをハッキリと伝えられるくらい、自分で整理することです。
- スマホのメモに「私が実現したいこと」を3行で書く
- その夢を実現するとどんな人が喜ぶか考える
- 家族、または友達1人に「こんなことを考えてるんだ」と話してみる
その上で、家族や友達にこの質問をしてもらいましょう。
「なぜ?」と聞かれて、詰まるようではクラウドファンディングに挑戦する心の準備が足りてません。
ステップ2. 計画を立てる
クラウドファンディングに挑戦する理由やかなえたいこと、目的がきちんと整理出来たら、次のステップです。
どんなふうにクラウドファンディングをするのか、具体的に細かく計画を立てていきましょう。
- いくら必要か、具体的な金額を書き出す(材料費・場所代・備品代など)
- 協力してくれる人を3人、見つける
- 支援してくれそうな人をリストアップ(10人以上は必要、50人あれば安心)
- どんな特典(お礼)があると嬉しいか考える
計画を立てる時に、クラウドファンディングをやったことがある人に相談して、どんなことに気を付けるかを聴くこともお勧めです。クラウドファンディングで利用する、CAMPFIREやMakuakeなどのプラットフォームに問い合わせて、質問しながらそれぞれの対応の雰囲気やどんなサポートをしてくれるのかも調べておきましょう。
ステップ3. 実行に向けて、行動する
目標がハッキリして、具体的な計画ができたら、最終ステップ。いよいよクラウドファンディングの挑戦開始です。クラウドファンディングの挑戦には、プラットフォームというサイトへの登録とプロジェクトページが必要になります。
- クラウドファンディングのプラットフォームに登録(CAMPFIRE、Makuake、READYFORなど)
- プロジェクトページを作って、審査に出す
- スマホで簡単な紹介動画を撮影(1分程度)
- 最初の3人に直接メッセージで支援を依頼
プロジェクトページは、あなたのクラウドファンディングがどんな目的で行われ、何のために幾ら必要なのかを知ってもらうページです。
プロジェクトページの内容を、プラットフォーム会社が審査して、OKが出たら、支援を募集することが出来ます。自分一人で作らなくても、得意な人に協力してもらって、わかりやすいページを準備しましょう。
まとめ クラウドファンディングは「小さく始める」ための一歩
クラウドファンディングは、やりたいこと、かなえたいこと、実現したいことを始めるための最初の一歩です。完璧じゃなくて大丈夫です。まずは小さく始めるために、クラウドファンディングを活用しましょう。
クラウドファンディングは、お金と人を一度に集められる挑戦の機会です。お金を集めるだけでなく、あなたの夢に共感してくれる人と出会えること。これが、クラウドファンディングの最大の魅力で、本質です。
あなたの夢を応援してくれる人は必ずいます。
「うまくいかなかったらどうしよう」と心配するより、「小さく始めてみよう」と一歩踏み出してみましょう。
何歳からでも全然遅くありません!むしろ、40代以上の人なら、これまでの人生経験や想いが強みになります。
クラウドファンディングを使って、あなたの夢への第一歩を踏み出してくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
はじめてのクラウドファンディングは、スバキリ商店へおまかせ!
スバキリ商店は、クラウドファンディングを成功させるプロのチームです。
kindle で、こんな本も出版しています。
年間300件以上、累計1300件を超えるたくさんのクラウドファンディングをサポートしてきた実力と経験から、あなたのクラウドファンディングを成功させるお手伝いを全力で行います。
やりたいことに挑戦できる社会をつくる。これが、スバキリ商店の目的です。
挑戦する人を応援するスバキリ商店に、ぜひ、あなたのクラウドファンディングについてご相談ください。

