クラウドファンディングに SEO?そもそも SEO って何?
クラウドファンディングと SEO は切っても切れないくらいの関連性があります。プロジェクトページが検索されやすくすることは、注目を集めやすくすること。具体的な SEO 対策でクラウドファンディングを効果的にプロモーションする方法を解説します。
クラウドファンディングでの SEO 対策の基本
クラウドファンディングで成功するには、できるだけ多くに人から支援をしてもらう必要があります。そのため、プロジェクトを多くの人に知ってもらわなくてはなりません。SEO 対策は、プロジェクトを知ってもらうために必要な告知活動の一環として行う、検索されやすくする方法です。
ここではまず、SEO とは何かという基本知識とクラウドファンディングでの SEO の重要性について解説していきます。
SEO とは何か
SEO とは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」という英語での表現を略した言葉です。検索エンジン最適化、つまり、インターネット上で何かを探そうとする人に向けて、その人が探している内容に答えるコンテンツだと、検索エンジンに認めてもらうために行うさまざまな工夫全般を指します。
具体的には、Google 検索などで入力される単語の組み合わせであったり、WEB サイトへのアクセス数などから、自分の WEB コンテンツへたどり着いてもらうために出来る WEB スキルなどです。
インターネット上で何かを発信する上で、より多くの人から注目してもらうために取り入れた方が良い工夫が SEO 対策なのです。
クラウドファンディングでの SEO の重要性
クラウドファンディングはインターネットを利用して行う資金調達手段です。また、クラウドファンディングを活用して、個人事業主や小規模企業で新商品やサービスの販促活動をする事例もたくさんあります。
資金を調達するにしても、販促目的であっても、成功するためには多くの人にプロジェクトを知ってもらい、さらに共感されなくては支援に繋がりません。
しかし、多くのプロジェクトが十分な注目を集められない現状があります。その鍵を握るのが、適切な SEO 対策なのです。
支援してほしい人たちが、どのようなキーワードを検索エンジンに入力するか。そのキーワードとクラウドファンディングのプロジェクトが一致している、あるいはそのキーワードに類似していると検索エンジン側に認められる。その結果、検索結果にプロジェクトページや SNS に投稿したプロジェクトの告知が表示される。
この流れが、クラウドファンディングに SEO という視点が重要な意味を持つ理由です。
【基本】クラウドファンディングでの SEO 対策
クラウドファンディングでの SEO 対策って、素人でもできるの?そう思われるかもしれませんが、大丈夫です。検索エンジンがどのような基準で、インターネット上の情報を選別しているか。基本の部分を理解すれば、少しの工夫で SEO 対策を行うことが出来るのです。対策の基本となる、プラットフォームの特性と SEO の関連について解説します。
SEO はドメインの信頼性が重要
SEO の基本として、検索エンジンから WEB コンテンツのドメインに対して高い信頼性を得ることが重要です。ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。WEB サイトやメールアドレスの場所を特定するための識別子です。ドメインは、IP アドレスという数字の羅列を人間が覚えやすいように変換したものです。
例えば、この記事はスバキリ商店の独自ドメインを使用しています。インターネット上では、「https://subakiri.net/knowhow/crowdfunding-marketingseo」という個別のアドレスで紐づけされています。「subakiri.net」という部分がスバキリ商店の独自ドメインです。
独自ドメインは、インターネット上の自分専用の住所です。他の企業や個人とは異なる独自性をアピールすることができます。サイト訪問者は、独自ドメインがあることで、企業やブランドをより一層認識しやすくなり、信頼性を感じることができます。
そして、検索エンジンは信頼性が高いと判断されるサイトを、検索結果の上位に表示する傾向があります。独自ドメインを使用する WEB コンテンツで、情報を発信し続けたり、専門的な内容を取り扱うことにより、その独自ドメインの信頼性が向上し、検索エンジンからの評価も高まるため、SEO 効果も期待できるのです。
クラウドファンディングのプラットフォームが持つドメインの信頼性
クラウドファンディングのプラットフォームサイトは、SEO 的に見るとドメインの信頼性を高く評価されています。なぜなら、CAMPFIRE や Makuake、MotionGallery といったプラットフォームは、クラウドファンディングを専門に扱う WEB サイトとして、各社10年以上の実績を持っているからです。
クラウドファンディングについて調べる人の多くが、複数のプラットフォームのサイトへアクセスしていますし、プロジェクトを支援するときにも、各プラットフォームの独自ドメインが紐づけされたプロジェクトページにアクセスしています。
つまり、独自ドメインを持つ多くのプラットフォームサイトは、クラウドファンディングに関する情報をたくさん公開して、多くの人の役に立っている優良な WEB コンテンツである。検索エンジン側はそう認識しているのです。
また、クラウドファンディングのプラットフォームでは、ほぼ毎日のように新しいプロジェクトが公開され、そのうちのいくつかは人気プロジェクトとして注目され支援されています。これは、検索エンジンから常に情報が最新の内容へと更新されているという評価につながり、ドメインの信頼性をより高くします。
その結果「クラウドファンディング」というキーワードが検索エンジンに入力されると、各プラットフォームの知名度やアクセス数、利用者数などを元に、検索結果の上位へと表示します。
クラウドファンディングでプラットフォームを利用することは、実行者のプロジェクトページも検索結果に上位表示されやすいということです。このことを理解した上で、プラットフォームを選ぶ事も SEO 対策のひとつと言えます。
プロジェクト実行で行う SEO 対策 キーワードに対する2つの工夫とは
では、クラウドファンディングを実行する上で、SEO 対策とは具体的にどんな工夫をすればよいのでしょうか?それは、検索エンジンに入力される「検索キーワード」を知る必要があります。
プラットフォームのドメインに対する信頼性が高くても、ページを作成するだけでは不十分です。検索エンジンと支援者の両方に響く戦略が必要なのです。それが、ページ作成時に行うキーワード選定と、キーワード配置の2つに対する工夫です。
工夫その1 支援者候補が検索するときに使うキーワードを選定
誰かがプロジェクトの目的や内容に関することを、検索エンジンで調べようとしたときに紐づけされる情報が、検索キーワードです。検索エンジンは、検索するときに入力する単語や短文から、その単語に関連していると判断される内容を持つWEBコンテンツを瞬時に識別して、検索結果として表示します。
1.検索キーワードは1つではなく、複数の単語で入力される
クラウドファンディングという単語で検索してみると、膨大な量の情報からドメインの信頼性やアクセス数を元に検索内容に最も近いと判断されたWEBコンテンツが順番に表示されます。
私たちは、その結果に表示される記事のタイトルや画像などを見て、自分が探している内容に近い情報が載っていそうなページを閲覧します。より細かく詳しい情報が欲しい場合、いくつか条件となる単語を追加で入力します。
人は検索するときに、複数のキーワードを元に、検索エンジンが表示する結果欲しい情報に近いかどうか判断する。その条件として使われやすいキーワードをプロジェクトページに使用すれば、検索されたときにみてもらえる可能性が出てきます。
2.検索されやすいキーワードの調べ方
検索エンジンに入力するときに使用する複数のキーワードをどうやって調べるか?それには、専門のWEBサービスを活用します。有料ではキーワードプランナー、無料ではラッコキーワードなどキーワード検索に特化したサイトがあります。AIに質問することもできます。
Google検索で出てくる「関連する質問」などを活用することで、ある特定の情報を調べたい人が検索エンジンに入力する回数の多い単語がわかります。
例えば、「クラウドファンディング」とGoogle 検索で入力すると、関連キーワード以外にも、他の人が検索した項目がページの一番下に出てきます。検索キーワードを調べる時には、ブラウザーをシークレットモードにして行うと、より正確な結果を知ることが出来ます。
プロジェクトの目的に関する検索は、どんなキーワードが多く入力されているかを知ることで、検索されやすいタイトルや本文を作成する際に工夫が出来るのです。
3.支援してほしいターゲット層の検索意図を理解する
クラウドファンディングの目的に共感してくれる人たちは、どんな目的でインターネット検索をするでしょうか?検索件数が多いキーワード=支援してほしい人たちの検索意図、と決めつけてしまうと、プロジェクトの独自性が薄まり、万人受けするキーワードを無理やりタイトルや画像にはめ込まなくてはならない。そんなことにもなりかねません。
クラウドファンディングの目的を支援してくれる可能性がある人は、どんなことを解決したいか。どの部分が目的に共感してもらえるか。そこに、プロジェクトの独自性を表現するキーワードが隠れています。
- 競合の少ないキーワードと組み合わせる
例:「伝統工芸×現代デザイン」「親子で解決する地域問題」 - 支援者が求める情報や関心事を反映したキーワード
例:「オーガニック」「AI」「ふるさと納税」など製品の特徴、解決する課題、革新性に焦点を当てる
プロジェクトの目的を書き出す時に、関連すると思われるキーワードを思いつく限り書き出しておきましょう。それを元に、実行者独自の組み合わせや、時事問題など多くの人の興味関心が高いキーワード、流行語などからプロジェクトを表現する3~5個のキーワードを決め、告知やプロジェクト紹介文に取り入れることが大切です。
工夫その2 検索エンジンが探しやすいキーワードの配置
プロジェクトの表現するキーワードをどう配置するか。キーワードを使う位置にも、検索エンジンに対応した工夫が必要です。タイトル、メタディスクリプション、本文内でのキーワードを使う頻度によって、検索エンジンに信頼性の高いコンテンツだと判断されるのが、SEO での工夫です。
- プロジェクト名は、文頭にメインキーワードを配置
- メタディスクリプション(概要文)でも冒頭にキーワードを配置
- プロジェクト紹介文での見出しには、できるだけ関連キーワードを使用
- 文中でも、キーワードを繰り返し使用
- 画像では左上にキーワードを配置
- SNS では、キーワードをハッシュタグで使用
同じドメインや、アカウントが決まったキーワードを使用して、独自性の高い発信をしている。検索エンジンにそう評価されるためには、キーワード配置に工夫を行った上で、プロジェクトページを多くの人に見てもらうことが必要となります。
クラウドファンディングでの SEO 対策 注意点と避けるべき施策
クラウドファンディングでの SEO 対策で、注意するべき点と避けるべき施策について解説します。基本として、SEO の倫理を守るということが注意すべき点です。SEO の倫理、つまり、検索エンジンをだますようなルール違反をして、無理やり上位表示させるような行為は望ましくありません。
また、AI の活用により、コピーコンテンツの作成が簡単になったため、今後は独自性という部分が重視されていく流れになっています。
ブラックハット SEO の回避
ブラックハット SEO とは、検索エンジンのガイドラインに違反して、不正に検索順位を上げようとする悪質な施策です。具体的には以下のような手法が含まれます
1.キーワードスタッフィング
キーワードスタッフィングとは、意味不明なほど同じキーワードを大量に詰め込むことです。スタッフィング(stuffing)は、主に料理で使われる用語で「詰め物の配合」という意味です。
検索されやすいためにキーワードを多く使うことは大事ですが、脈絡のない繰り返しや唐突にキーワードを使用すると不自然な文章になり、読み手からすると大変読みづらい文章になります。
読みづらい文章は、読み手から不親切なコンテンツと判断されるだけでなく、検索エンジンにペナルティを受ける可能性が高くなります。
2.隠しテキスト
隠しテキストとは、背景と同じ色のテキストを挿入する高度なテクニックです。人間には読めませんが、検索エンジンの AI にはテキストが読み取れます。そのことを逆手に取り、意図的に検索順位を操作しようとする手法です。
3.コピーコンテンツ
他サイトから無断で文章や画像をコピーした、オリジナル性のないコンテンツは、著作権侵害になりかねません。
また、引用ばかりで構成されている文章では、オリジナリティが薄いと判断されてしまいます。AI での文章作成が一般化すると、検索エンジンが重視する点は、コンテンツの独自性です。
具体的な経験から出る独自の見解や感想などが、SEO でも評価される対象になっているのです。
これらの手法は、瞬間的には効果があるように見えても、長期的には検索順位の大幅な低下やペナルティにつながります。正直で質の高いプロジェクトページ作りが最も重要です。
誠実で実行者の独自性があるコンテンツであること
SEO 対策で今後、最も重要なのは、独自性です。AI の進化と活用により、さまざまなコンテンツが手軽に作成されるようになったからこそ、正直で透明性の高い一次情報を提供しているかということが、今後検索エンジン側が重視するポイントとなります。コピーやデータの流用元が、AI を活用すると簡単にわかってしまうからこそ、オリジナルソースとなる独自性の高いコンテンツは、今後ますます価値が高まるでしょう。
クラウドファンディングの実行では、プロジェクトページの独自性が検索エンジンからの評価を左右します。事前準備で、プロジェクトの明確な目的を掘り下げることが、実行者ならではの独自性を表現することに繋がります。
プロジェクトページや SNS 上での支援者との信頼関係を重視し、誠実な対応をすることも重要です。
まとめ クラウドファンディングでの SEO 対策は実行者の独自性が重要
クラウドファンディングで、最も効果の高い SEO 対策は、プロジェクト内容と実行者の独自性です。
実行者ならではの独自性のあるキーワードの組み合わせや、これまでの活動や経験に裏打ちされたプロジェクト内容は、唯一無二のコンテンツだからです。その独自性と、プラットフォームのドメインが持つ高い信頼性との掛け算が、インターネット検索にも反映されるのです。
支援してくれる可能性がある人たちを想定したキーワードを選定することや、キーワードの配置などは、工夫としては有効ですが、それもプロジェクト内容の独自性や実行者の持つ信頼があって、相乗効果を生みだします。
クラウドファンディングは、インターネットを利用した信用取引です。
クラウドファンディングでもプロジェクトの内容や実行者ならではの着眼点などが、これからますます重要となってくるため、目的をしっかりと持って、プロジェクトに挑戦することが大切になってくるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
注目されるプロジェクトを実行するなら、スバキリ商店
スバキリ商店は、クラウドファンディングのプロデュースを累計1,300件近く行っています。
メディアでも、多数取材を受け「クラウドファンディング成功請負人」として、本も出版しております。
代表、小西は、「挑戦する人を応援したい」とクラウドファンディングの認知度向上に日々、活動しております。
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