最近、「クラウドファンディング」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
でも、「仕組みが難しそう」「ネットの知識がないから不安」と感じている方も多いと思います。
デジタルが苦手な方にも大丈夫。クラウドファンディングの仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
できるだけ簡単に要点をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
【基本のおさらい】クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、インターネットを通じて「応援したい!」と思ってくれる人からお金を集める仕組みです。
例えば、「地域のお祭りを復活させたい」「新しい商品を作りたい」など、かなえたい夢や実現したいことへの挑戦をネット上で伝えて、それに共感した人が支援してくれます。
クラウドファンディングには3つの種類がある
クラウドファンディングには、大きく3つの種類に分けることが出来ます。
- 購入型:支援のお礼として商品やサービスが受け取れる(最も一般的)
- 寄付型:見返りはなく、純粋に応援したい人向け
- 投資型:将来的に利益を得ること(事業投資)が目的
支援することで、見返り(リターン)があるなしで分けると、こうなります。
寄付型クラウドファンディング、投資型クラウドファンディングについては、別記事で詳しく解説しています。
興味がある方は、以下よりご確認ください。


目標に届かなくてもお金を受け取れる
クラウドファンディングでは、目標額に届かなかったとしても、お金を受け取ることが出来ます。それには、All-in 方式(実行確約型)でクラウドファンディングを実行することです。
クラウドファンディングは、目標額に届かないと資金調達失敗だと思う人が多いですが、それは違います。目標額に届かないと、支援金が受け取れないのは、「All-or-Nothing」形式(成約実行型)でクラウドファンディングに挑戦した場合です。
「All-in 形式」(実行確約型)と「All-or-Nothing 形式」(成約実行型)は、どこで決められるか。それは、クラウドファンディングに挑戦する際に利用するプラットフォームによって、変わります。
両方選べるプラットフォームもあれば、「All-or-Nothing 形式」(成約実行型)のみのプラットフォームもあります。
目標額に行かなくても、集まった分だけ受け取りたい。その場合は、「All-in 形式」(実行確約型)で実行できるプラットフォームを利用しましょう。
クラウドファンディングをする主なメリット5つ
クラウドファンディング=お金を集めること。多くの人はそう思ってますが、クラウドファンディングには、資金集め以外にもたくさんのメリットがあります。
1. 共感や応援してくれる人が集まりやすい=ファンづくりになる
クラウドファンディングに挑戦することは、ファンをつくることでもあります。それは、クラウドファンディングで支援されることで以下の2つを実感できるからです。
- 「想い」や「ストーリー」に共感した人が支援してくれる
- お金だけでなく、応援コメントや拡散など心強いサポートが得られる
「こんなことを挑戦するんだ!」「こういう活動を続けていきたい!」
実行者が持つ熱意や未来イメージに共感して応援する人が集められる。それがクラウドファンディングが持つ最大のメリットだと言えます。
2. 市場の反応が事前にわかる=小さく試せる
クラウドファンディングは、テスト販売にも活用されています。それは、新商品を紹介して、どのくらい反響があるか、選ばれる内容はどんな点か、年齢層や性別などの具体的なデータを集めることにも活用できるからです。
- 商品やサービスのアイデアに、本当に需要があるのか確かめられる
- 価格帯やセット内容など消費者がどの点に興味関心があるのかをデータで残せる
- 応援メッセージやコメントなどから、消費者が求めているポイントを知ることが出来る
テスト販売でクラウドファンディングをするには、小さく試すことが重要です。All-or-Nothing形式で挑戦すれば、未達で終わったとしても、どの部分が強みなのかをきちんと把握することで、改良した商品を再度、クラウドファンディングすることで、消費者が確実に求めている商品やサービスの提供をすることが出来る。
これも、クラウドファンディングが持つ重要なメリットのひとつです。
3. 広報・宣伝効果がある
クラウドファンディングは、広報活動として挑戦することもできます。支援者から SNS 上で紹介されることで、実行者と直接関係が無い人にも、クラウドファンディングの内容について知ってもらえる宣伝効果もあります。
クラウドファンディング公開直後に、支援がたくさん集まり「人気プロジェクト」だとプラットフォームで認められると、さらに次のような効果が起きます。
- プロジェクトを通じて多くの人に知ってもらえる
- 地元メディアやSNSで取り上げられるチャンスもある
クラウドファンディング終了後も、実行した内容はプロジェクトページとして、インターネット上に残ります。終了後に、取材されることも、クラウドファンディングではよくある話です。
4.経験を積むことが出来る
クラウドファンディングは、お金では買えない経験を積む学習の機会でもあります。
クラウドファンディングの準備では、普段、苦手とする作業もいくつかやる必要が出てきます。クラウドファンディングに挑戦しなければ、出逢わなかった協力者や意外な応援者に気づかされることもあるでしょう。
第三者からのアドバイス、感想、評価などをもらう機会も、クラウドファンディングに挑戦するから体験できることです。
5.借金ではないので安心
クラウドファンディングで受け取れる支援金は、借金ではありません。商品やサービスなどの見返りがある購入型クラウドファンディング実行の場合は、「売上金」として、寄付型クラウドファンディングでは「寄付金」という扱いになります。
目標達成した場合でも、金融機関への返済義務はありませんが、リターンを行う義務はあります。
金融機関から借金をすることに抵抗がある、あるいは、経済的な事情で借金が出来ない。そんな人には、クラウドファンディングで資金調達をすることは、大変おすすめです。
クラウドファンディングに挑戦するには、収入証明などの個人情報は不要です。成人していなくても、保護者の同意があれば、小学生でもクラウドファンディングに挑戦することはできます。
クラウドファンディングをする4つのデメリットや注意点
クラウドファンディングにはたくさんのメリットがある一方で、気をつけるべきポイントも大きく4つあります。
1. 目標金額に届かないリスクがある
クラウドファンディングをする上で一番大きなリスクは、目標額に届かないことです。現在、クラウドファンディングの成功率は、平均で3~4割と言われています。つまり、3人中1人しか目標金額を集めていないということです。ただし、プラットフォームによっては、成功率の高さを売りにしているところもあります。
目標金額に届かなかったらどうするのか?その部分をハッキリさせるのが、成約実行型でのクラウドファンディング実行です。
- 支援が集まらなければ、資金ゼロで終了する成約実行型(All or Nothing方式)
- 1円でも支援されたら、プロジェクトを実行する実行確約型(All-in方式)
集まらなければ、プロジェクト自体を中止するのか。それとも、お金が集まらなくても、プロジェクトを実行するのか。クラウドファンディングに挑戦するときに、きちんと決めておきましょう。
その上で、支援金が目標額より少なかったら、どう資金をまわすのか。中止する場合は、再度、リベンジをするのか。
先のことまで、きちんと考えておけば、クラウドファンディングでの最大のリスクは、避けることもできるのです。
クラウドファンディングはしっかりとした計画が重要。それが、この「目標額に届かない」リスクを最小限にする秘訣です。
2. 準備や告知に手間がかかる
クラウドファンディングは、簡単そうに見えて実は、準備作業や告知活動などの手間がかかります。これは、クラウドファンディングを実行するデメリットのひとつです。
特に手間暇をかける必要があるのは、プロジェクトの内容やリターンを紹介するページづくりに関する作業と、告知活動の2点です。
- プロジェクトページの文章や画像を準備する必要がある→支援への共感を得るため
- SNSや知人への声かけなど、積極的な広報活動が求められる→プロジェクトを知ってもらうため
それ以外にも、終了後のリターン発送や集まった支援金をどのように使ったかという活動報告など、クラウドファンディングが終わってからも、やるべきことが目白押しです。
3. 支援者へのリターン対応が必要
クラウドファンディングは、支援金が集まってからが本番です。リターンを用意して支援を集めた場合、支援者へリターンを随時届けていく責任と義務があります。
リターンなしの寄付型でクラウドファンディングを実行しても、お礼のメールや支援金を使った活動報告などを行う必要はあります。
リターン品に関する問い合わせや、納期などの予定変更が起きた場合の連絡など、支援者とのやり取りを行うこともクラウドファンディングで忘れてはならない注意点です。
4. 手数料がかかる
クラウドファンディングでは、プラットフォームというインターネット上のサービスを利用して、支援者とやり取りを行います。そのため、プラットフォームを運営する運営会社へ手数料を支払わなくてなりません。
プラットフォームの手数料は、会社によって異なります。目安として、支援金総額の10~20%が手数料として差し引かれます。
100万円集まっても、手数料で10~20万円差し引かれてしまう。そのことを知ったうえで、目標額を決める必要があります。
プラットフォームの手数料については、以下で会社別に詳しく解説しています。

【重要】クラウドファンディングに向いている人・向いていない人
クラウドファンディングに向いていて、成功しやすい人とそうじゃない人がいます。どこで見分けるかについて、解説します。
クラウドファンディングに向いているのはこんな人
クラウドファンディングに向いていて、成功しやすい人は、ズバリ、コミュニケーション力がある人です。
クラウドファンディングは、準備が9割です。その準備には、クラウドファンディングに協力してほしい、とお願いしたり、苦手なことを他人に頼んだりする、コミュニケーション力が必要です。
それ以外にも、こんな特徴がある人です。
- 地域活性化や社会貢献など、「共感」を呼ぶストーリーがある人
- コツコツ作業が出来る人
- 人に頼ることが出来る人
- 協力してくれる人が5人くらい思い浮かぶ人
- 感謝を行動で示せる人
幾ら SNS 上のフォロワー数が数万人いても、それだけでは成功しないのがクラウドファンディングです。
「応援したい!」と思わせる人は、信用され信頼を集められる人。成功する人の多くは、強い熱意とコミュニケーション力がかみ合って、支援される循環が起きる。これも、クラウドファンディングの事実です。
「面倒くさがり」は一人ではクラウドファンディングをしないほうがいい
自分一人でクラウドファンディングに挑戦するのは向いていない人は、ズバリ「面倒くさがりな人」です。できれば、楽してお金を手に入れたい。そういう人は、クラウドファンディングには向いてません。
クラウドファンディングには、コミュニケーション力が必要。
と聞いて、「コミュニケーションとか無理」と苦手意識が出る人は、基本、全てにおいて面倒くさがりだと思って間違いないです。
あと、以下に3つ以上当てはまる人も、残念ながらクラウドファンディングに向いていません。
- こまめな発信やリターン準備が苦手な人
- パソコンで入力するのが苦手な人
- 支援者対応の手間をかけたくない人
- どんぶり勘定な人
- スケジュール管理が苦手な人
クラウドファンディングには、こまめさとコミュニケーション力が重要です。目標金額を決めるにも、計画を立てるにも、こまめさは欠かせません。発信や支援者への対応は、コミュニケーションです。
これらを一人でまわすのが、クラウドファンディングを実行すること。
なので、「面倒くさがりな人」は、決して一人でクラウドファンディングを挑戦してはいけません。
クラウドファンディングはチームで挑戦するべし
「めんどくさがりだけど、クラウドファンディングでやりたいことのためにお金を集めたい!」
「仕事が忙しすぎて、クラウドファンディングをする時間が取れない」
そういう人は、誰かと協力してチームとしてクラウドファンディングを実行することをお勧めします。その一つの方法として、クラウドファンディングの代行サービスがあります。
「強い熱意があれば、何でもできる!」という熱血さは、クラウドファンディングを成功させる原動力にはなります。ですが、熱意が空回りするくらいなら、プロの手を借りた方が、確実です。
理想は、友人や家族でチームを組んで、クラウドファンディングを実行することですが、都合よく、得意な人を集められるわけではありません。
どうしても、何が何でも、クラウドファンディングを挑戦したい!
そういう人は、お金を払って、プロと組んでクラウドファンディングをすることもできるということを知っておいてください。
まとめ クラウドファンディングの仕組みがわかれば、だれでも挑戦できる
クラウドファンディングは、誰でも挑戦できる「お金と人を同時に集められる仕組み」です。デジタルが苦手な方でも、「仕組み」を理解すれば、いろんなことに活用できる素晴らしい仕組みだと言えます。
お金だけでなく、あなたの想いや挑戦に共感してくれる人たちと出会えるチャンスでもあります。
「やってみたいけど不安…」という方は、専門のサポート会社や経験者に相談しながら進めてみるのも一つの方法です。クラウドファンディングは、1人で挑戦するのではなく、協力者とチームを組んだ方が、成功しやすい点がいくつもあるからです。
クラウドファンディングが日本で始まって、10年以上が経ちます。2040年ぐらいまで、クラウドファンディングが世の中を動かす仕組みのひとつとして役立つと言われています。
大きな目標はもちろんのこと、地域や身近なことを実現するための小さく試す場としても、クラウドファンディングをぜひ、活用してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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