銀行預金はリスクなしではない

お金の知識

さあ、今回のスバキリは?
(素晴らしい風水切り絵師になるためのビジネスコラムの略)

僕は大学を卒業してすぐにファンド会社に就職して、それ以来ずっと資産運用の勉強を続けてきました。
だから、投資するのが当たり前みたいな感覚になってます。
いや、むしろやらないほうが損という感覚です。

トレードはセンスが必要ですが、長期的な投資はセンスは必要ありません。
短期的な値段の動きもそこまで関係ないので、誰がやっても長期的に見れば同じような結果が出せます。

ちょっと前までは、こういうお金の話をするのが怖かったです。
なんか、胡散臭い事をしているってイメージで見られるのが嫌だったんですね。
でも、去年から出会った人たちが自分の好きな事を正直に発信しているのを見て、僕もこう思うようになりました。
「自分の好きな事を発信したい!」と。

そこで、試しにこのビジネスコラムを書いてみたんです。
すると、たくさんの人から「おもしろい!」という反響をいただきました。
今ではこのビジネスコラムは僕の一番の趣味になっています。

せっかくテクニカルアナリストがお金の話をするんですから、投資で損をする人を減らしたい、いや、みなさんに投資で利益を取ってもらいたいと思ってます。
でも、やっぱり投資は怖いというイメージが日本では一般的なようです。
中には「私は銀行だけでいい」という方もいらっしゃいます。
なぜ、銀行だけでいいんですか?と聞くと、「リスクがないから」「安心だから」という答えが返ってきます。

いやいやいやいや!
銀行にもリスクはありますよ!
ってか、「銀行だけ」というのはマイナス確定ですよ!

と、僕は言いたい。
だから、今回は銀行預金はリスクなしではないという話をしたいと思います。

銀行の金利は壊滅的に低い

銀行預金のリスクの1つ目がその壊滅的な金利の低さです。
現在の大手銀行の普通預金の金利は大体0.001%。
100万円を1年間預けて10円の利息しかもらえません。
ネット銀行とかだと0.01の所もありますが、それでも100円しかもらえません。
一度時間外にお金をおろして手数料108円とか取られたらもうマイナスです。
お金を預けているにも関わらずマイナスになるんです。
ここはみんな敏感になったほうがいいです。
みんななんのためにお金を預けているんですか?
利息を受けとるためですよね?
でも、実際は手数料でマイナスになっているんです。
はっきり言って、銀行に預けるならタンス預金のほうがましです。
タンス預金はマイナスにならないですからね。

それでも、銀行口座は生活をする上で必要です。
なぜなら、給料の受け取りや各種支払いは銀行口座を通して行われるから。
だから、僕は銀行に預ける金額を決めています。
それ以上の金額はシングルファーザーで二人の子供を育てている僕でも必要ないです。

では、銀行預金はどれくらいが適切か、ですが、それについては以前にコラムに書きましたので、気になる方は見てください。
銀行預金はどれくらいが適切か
↑以前の記事です。

銀行の利用は日々の支払いとしばらくの生活費があれば十分というのが僕の考えです。

インフレは必ず起こる

いきなりですが、みなさんビックリマンチョコは知ってますか?
僕が小学生の時、大体30年前くらいにめちゃくちゃ流行ったシール入りのお菓子です。

これ、僕が子供のころは1個30円で売っていました。
先日、コンビニに行ったら、そのビックリマンチョコが売っていたので、懐かしくなって買おうと思ったんです。
でも、値段が80円だったんです。
「高っ!」
って、思わず言ってしまいました。
そらそうですよね。
子供のころ30円で買ってた物が80円で売ってるんですから。
それが3倍近い値段になってるんです。
試しに1個買いましたが、大きさも美味しさもあの時と変わらないビックリマンチョコでした。

でも、実はこれはビックリマンチョコに限ったことではないんです。
今から30年前はたばこが1箱200円で売ってましたし、郵便ハガキも30円でした。
さらに、国立大学の授業料も年間25万円で、現在の53万円の半分以下でした。
これはインフレにより物価が高くなったからです。

インフレは経済発展がある限り必ず起こります。
経済発展によって僕たちの暮らしがアップデートされていけば、それに伴ってサービスの料金も少しずつ高くなっていくからです。
資本主義の国で生きるからには、このインフレと付き合っていかなければなりません。

日本政府は毎年のインフレ率を2%にすると言ってます。
あんまり急激なインフレは困るけど、健全に経済が発展していけば、毎年2%くらいのインフレは起こるよね。と国は言っているのです。

インフレで銀行預金は必ずマイナスになる

なぜ、今インフレの話をしたかと言うと、インフレにより、銀行に預けているお金の価値は下がっていくからなんです。
インフレが起これば、今年100万円銀行に預けていても、その100万円で買えるものは年々少なくなっていきます。

インフレ率よりも銀行の金利が高いのなら問題はありません。
しかし、銀行の金利は壊滅的に低いので、金利で増えた分より、必ずお金の価値は下がっていきます。

例えば、現在日本政府が目標としている毎年2%のインフレ率が達成できたとします。
そして、今から10年経ったとします。
すると、物価の上昇により今1,000円で買えている物は1,200円出さないと買えなくなります。
でも、銀行に預けているお金増えてないですから1,000円のままです。
10年でお金の価値は20%ほど下がってしまいました。

ちなみに、去年の日本のインフレ率は1.2%でした。
でも、銀行預金の金利は1.2%もありませんよね?

自分の資産の価値を維持するためには、少なくとも、インフレ率よりも高い利息を受け取る必要があります。
そうしないと、銀行に預けているお金の価値は年々下がり続けます。
今であれば、最低年利2%は必要ですね。

長期的に投資が可能であれば、年率2%は全然難しくありません。
それについてはまた書いていきますが、僕にすれば、銀行に預けているだけというのはリスクでしかないという事になります。

長期的なスタンスで見れば、投資は誰でもできますので、またコラムを楽しみにお待ちいただければと思います。
まあ、一番楽しんでいるのは、趣味でコラムを書いている僕ですけどね。

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