日本の株はなぜ儲からない?

お金の知識

さあ、今回のスバキリは?
(素晴らしい風水切り絵師になるためのビジネスコラムの略)

突然ですが、あなたの周りに「株で儲かった」という人はいますか?
こう聞くと、大体の人が「いません」と答えます。
逆に「そんな人がいるの?」と聞かれたりします。
どうやら、日本では株で儲かった人は珍しいようです。
やっぱり、株で儲けることは難しいのでしょうか?

しかし、実は、大金持ちと呼ばれるような人は、全員もれなく株で儲けています。
例えば、マイクロソフトの元会長のビル・ゲイツ氏は自社株の利益によって財を成し、その資金を個人投資会社カスケード・インベスティメントで長期的に運用し、世界長者番付の1位に輝いています。
また、僕の最も尊敬する人物、投資家のウォーレン・バフェット氏は株式の長期投資で9兆円もの資産を築いています。

投資の神様ウォーレン・バフェット氏
彼は長期投資の大切さを教えてくれます。

また、日本では、ユニクロでお馴染みのファーストリテイリング会長の柳井正氏や、ソフトバンク会長の孫正義氏は自社株の運用でそれぞれ日本の長者番付1位に輝いています。

「それは、一部の選ばれた経営者だけだろ?」と、思われるかもしれません。
しかし、前回のコラムでも書かせていただきましたが、仮にあなたがアメリカのダウ平均株価に投資していた場合は、運用実績は10年で2倍、30年で10倍になっています。

その株高いの?安いの?
↑前回のコラムです。

ここで注目してほしいのは、この期間の中にはサブプライムローン問題やリーマンショックという歴史的な暴落もあったという点です。
つまり、どの時点で投資をスタートさせても、10年間ダウ平均株価を保有していれば、必ず利益が出ているのです。

これは、アメリカの株式市場が成熟した市場であり、投資家が長期的に株を保有する土台ができているからだと思います。

では、日本の市場はどうなのか?
残念ながら、日本の市場はそこまで成熟していません。
下記は日経平均株価の推移です。
ダウ平均と合わせるために1980年から見てみると、日経平均は未だに30年前の値段を越えていません。

それどころか、1989年から20年間、なにか起こる度に値段は下げ続け、2009年にはピークの5分の1の値段になっています。
サブプライムローン問題やリーマンショックはアメリカで起きた問題なのにです。

なぜ、アメリカで起きた問題で日本株はこんなに下がったのか?
答えは簡単で、みんなが売るから値段が下がるんです。
日本の投資家の方は長期投資というイメージがないため、目先の値段の動きに囚われがちです。
そのため、大きなニュースがあって、少しでも値段が下がると不安になって売ってしまう人が大勢います。
大勢の人が売ると値段が下がりますので、市場がパニックになり、益々値段が下がるというわけです。

アメリカと日本の市場の差を見ると、日本の市場はまだ安定して長期的に株を保有できる土台ができていないと言えます。
このような市場では、「株で儲かった」という人が少ないのは当然ですね。

だから、僕は株をやりたいという人がいたら、日本市場ではなく、アメリカの市場での投資をすすめています。
日本市場で株をやることを「歩いて目的地に行く」と例えるなら、アメリカ市場は「動く歩道の上を歩いて目的地に行く」ような感じです。
どちらが速く目的地に近づけるかは一目瞭然です。

アメリカの株なんて簡単に買えるんですか?
これもよく聞かれるのですが、ネットで証券会社の口座を開設すれば、日本の株を買うのと大差なく取引できます。
例えば、有名な証券会社であれば、マネックス証券、楽天証券、SBI証券とかはググればすぐに見つかると思います。

せっかくなんで、次回は実際の証券会社の口座の開設の方法から、株の買い方について書いてみたいと思います。

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