2023年1月よりスタートしました、『対談!スバキリ一味』。
チャレンジする人を応援するアーティスト集団「スバキリ一味」の“中の人たち”50人超のなかから、毎回テーマに合わせた2人で対談を繰り広げます。
第7回の今回は、小西さんの右腕である田邉さんと、営業担当であるくりたまさんによる対談。テーマは「風の時代とスピリチュアルな世界」です。
田邉さんは「ハタチくらいまでどこにいても北が分かった」というレア経験があり、くりたまさんは年間1,000社のお参りに行く中で神仏とコミュニケーションができるようになったと言います。果たしてどんなスピリチュアルトークが聞けるのでしょうか?
風の時代って?
聞き手:対談楽しみにしてました…!今日はよろしくお願いします!さっそくですが…風の時代ってなんでしたっけ…?(笑)
そもそも「風の時代」というのは、「時代が約200年ごとにグルグル巡っている」という西洋占星術の考え方から来ています。“目に見えるモノ”に価値をおく「土の時代」が2020年12月22日まで続いて、「風の時代」に移り変わりました。
「風の時代」は“目に見えないモノ”に価値を置く時代と言われています。
「自由」で「多様性」と「柔軟性」に富んだ「個人」が、ものに縛られない生き方や型にはまらない価値観で生きていく時代という考え方です。それが本当なのかどうかは、人によって判断が分かれるところですが笑
ガチガチな世界から何にも縛られないふわふわな世界へ、という感じですよね。
そうですね。今年は、組織の力に頼るのではなく自分の感覚を磨いて、個人で生きていくような「風の時代」らしい在り方が加速するような年になる。
自分の五感と直感を磨いて、自分の心の中にいる神様に感謝しながら、地球・自然・人のために生命を活かすことが、「風の時代」に似合う生き方だと思います。
聞き手:お二人の中では、時代が切り替わったなって意識がありましたか?
世の中の出来事もけっこう「風の時代だな」って思うことありませんか?トヨタが「終身雇用できません」、って言い出すとかそういうのもひとつの流れ。今までは「雇用を守るから働いてね」っていう組織に縛られたような雇用形態だったけど、「それぞれ個人で用意してね」、みたいな風潮になってきたじゃないですか。「会社も国もあなたたちを守れませんよ」みたいな。完全にそういう風潮に切り替わってきているし。昔は個人でフリーでやっていくってすごいことだったけど、今それを選択する人が本当に増えてる。一味だってほとんどがフリーなわけで。それってすごいことですよね。
聞き手:我々が生きてる間は、ずっとこの風潮が広がっていくんでしょうか。じゃあ、その時代に合った生き方というか、よりふわふわできた方が楽しそうですね!
そうですね!
お金至上主義もだんだん崩れてくると思う、っていうのは言われていて。ちょっとこれもスピリチュアルっぽい表現になるかもしれないけど、2024年にはお札の顔が変わるじゃないですか。「そこを境にお金の価値観が変わるよ」、っていう風に言ってる人も結構いますね。
クラウドファンディングは風の時代にもピッタリ?
聞き手:お金の価値観が変わる、っていってもやっぱりクラウドファンディングは生き残るというか、どんどん増えるんだろうなぁ、ってふと思いました。
やっぱ「応援」だからね、クラウドファンディングは。
風ですよ、追い風。風の時代こそ、クラウドファンディングがやっぱり盛り上がると思います。「人それぞれの思いが世の中を作っていく」っていう。大きな政府とか巨大な組織ではなくて、一人ひとりの個人の思いが、新しい世の中を彩りよく作っていくっていうところなので、クラウドファンディングはもちろん、どんどん拡大していくと思います。
スバキリ一味の組織も、風の時代をすごく先取りしてる組織だと思いますね。主婦の方が多いっていうのと、自由な働き方ができる場所と時間に縛られない働き方。これはもう風の時代の象徴だと思いますね。
そう思います。
ずばり、お二人にとってのスピリチュアルって何ですか?
聞き手:「スピリチュアル」の定義ってなんだろうなぁ、と思って。お二人が目に見えないけれど信じていることとか、「スピリチュアルとはなんぞや?」というのを聞かせていただけますか?
あ〜なるほど。なぜか知らないですけど、私「これ多分聞かれるな」と思って最初に答えを用意してるんです。
それはすごい(笑)
聞き手:さっき(この質問のスライド)足したばっかりですよ(笑)
私がもしかしたらなんか”送っちゃった”のかもしれない(笑)
私にとっては、頭で考えるんではなくて、「自分の心と五感で感じる」っていうのがスピリチュアルですね。だから全部なんですよ。心がそういう風に思ったらその通りだし、感覚がそのように感じたら、それがその通り。目に見えなくても、それは存在するし、信じられるっていう。
だから、私がこれだけは今日一番強調して言いたいのは、「すべて自分の心が基準」ということなんです。
うんうん。
「誰かがこう言った」とか、「こういうような考え方がある」とか、そういうことを信じているのではなくて。「自分がそう思う」っていうことがスピリチュアルの一番大切なことなので、人それぞれ意味が違っていいんですよ。
なぜかって言うと、自分が生まれてくる目的っていうのは、実は自分で生まれてくる前に計画して決めてるので、人それぞれ違うんですよね。どういう人生を歩んで、どういう体験をして、どういうことを感じて死んでいくのかっていう答えが、人それぞれ違うので、頭で考え出すと、分からなくなっちゃうんですよ。
(ひたすら笑顔でうなづく田邉さん)
聞き手:色んな教えとか主張がある中で、自分の心で「あ、そうなんだな」って思うものだけ、信じれば良い…?
実はこれ皆さん人間だったら誰しも持ってるんですけど、必要なものに触れると必ず心と体が反応するようにできてるんですよ。だから色んな人の話とかね、情報を聞いて自分でやってみて、自分でやってみた結果、ものすごく感動があったとか「これすごい楽しいわ!」って思ったことが自分が生きていく道標なんですよね。
今ので言うと「わくわくする」っていう言葉をよく使いますね。
こんまりさん風に言うと「ときめき」ですよね。
センサーは自分の中にあるので、「そこだけを見て時間を使っていく」っていうのがすごく私の中で(スピリチュアルを意識する前と後で)変わったところですね。
実は今日仕事で会社の人にめっちゃ怒られたんですけど、受け取り方がね、前だったら多分落ち込んでたんですよ。こっち(頭)で考えてると「どうしようどうしよう」って感じなんですけど、自分の心の方に聞いてみたら「全然大したことないよ」って言ってるので全然平気なんですよね。
そこは明らかに私の中では変わったところですね。
前だったら凹んでたようなことが、ってことですよね。
そうですね。常に判断基準が自分になるので、「他人からの評価がこうだ」っていうのが客観的に見れるんですよ。「この人はこういう立場だから、こういうことを言ってる」と。ものすごく怒られたときの状態でも、客観的に冷静に見れるので「あかん、どうしよう…」みたいな状態にはなりにくいですね。
動揺することがなくなるってイメージでしょうかね。
「あ〜来た来た」っていう感じになるんですよね。面白いことに、いろんなことをやった時に自分の心が反応するっていうのは自分の成長のチャンスなんですね。それはネガティブに振れてもそうだし、ポジティブに振れてもそうなんですけど、本当に興味がないことって心が動かないんですよ。ネガティブに振れたってことは、どこに恐れがある、不安があるっていうのを自分と対話をして、ここにブロックがあるんだっていうのが分かるわけですよ。
「じゃあ今のうちにちょっと乗り越えとく?」みたいな感じで。
自分とやりとりすることで「ブロックありがとう」っていう風にわだかまりを手放して、ブロックを光の世界へ送り返すことで、心を解放していくことができるので。
「来た来た」っていうのは、そういう意味合いの「キタキタ」です。
「成長チャンス来た!」、みたいな。
そうです!成長チャンス来たっていう感じですね。
この世に生まれてきた意味と「生きやすさ」
聞き手:田邉さんにとっての「スピリチュアル」ってありますか?
スピリチュアルじゃないかもしれないけれど、真理だと思っていることがあって。池川明(あきら)先生っていう、産婦人科医の方で胎内記憶とかを記録している方がいるんですが、その人によると(胎内にいた頃のことを覚えている子達は)みんな結局おなじことを言うそうなんですね。それは「親を選んで生まれてくる」とかはもちろんなんですけど、”上の世界”、極楽浄土では感情の起伏もなければただ幸せな世界らしい、と。で、そこから感情を味わいたくて地球に降りてくるんですって。
その”上の世界”の1日は、地球の10年とかって言われていて、その魂さんは「1週間の旅行に来てる」ぐらいの感じなんですって。だから私達がディズニーランドに1週間行きたいように、楽しく感情の起伏を味わいたくてきてるんだから、ネガティブなことも起こるし、むしろ起こってほしくて来てる、と思うと「あぁ、これは(そういう感情を)味わいたくて来てるんだ」とか「これは今私には必要だったんだ」とか、そんな風に捉えられるようになってくるんですよね。
そういう考えを知ると生きやすくなる、っていう側面はあると思ってて。
うんうん。
”ブロック”を外していくと、感情の起伏ってあんまり激しくなくなってくるんですよ。何でもやり過ごせるようになるっていうか。自分の引っ掛かりをひとつずつ減らしていくようなものなので。感情を味わいに来てるから、ゼロには絶対ならないですよ。でも、やっぱり考えが大きく、おおらかになっていくので。楽しいことはちゃんと「楽しい!」って味わえるけれども、引っかかりとかが減っていく気がしてて。
生きやすさ、というかメッチャ”楽”ですもんね。
私もけっこう人生楽しんでる(笑)
この流れでいうと「スピリチュアル」に目覚めるまでは、たしかに「どうしよう、どうしよう」みたいな不安なかんじがありました。それがお陰様で、ちょっとずつ分かるようになってきて、「あ、そうなんだ」って。楽になったところはありますね。
うんうん。
明らかに違うのは、感謝が増えました。感謝は万能の薬だと思っていて。副作用がない薬なんですよね。感謝をすることですごく生きやすくなります。
具体的に言うと、朝起きて「起きれた体ありがとう」「降り注ぐお日様、今日も暖かい光をありがとう」ってところからやっていくとすごい生きやすいです。
「しあわせのハードルが下がる」イメージですよね。景色は変わらないはずなんだけど、それが凄くありがたく感じられるっていうか。
聞き手:週刊スバキリ一味のいいのさんの感覚を思い出しました。
「ゴキゲン」ですよね。おんなじこと考えてました(笑)
トリビア①なぜ経営者は神社へ参拝に行くのか?
聞き手:スピリチュアル、気になるけど何からすれば…?って方もいると思うので、色々教えていただきたいです!まずは、経営者の方ってなんで神社に行くんでしょうか?
何で経営者が参拝に行くのかっていうと、自分の経営がうまくいってるのって「絶対自分だけの力じゃない」と皆さん思ってるんですよ。その”何か”に感謝を伝えたくて行くんですよね。神社ってちょっと宗教っぽく聞こえちゃうけど。別に宗教を崇拝してるとかっていう理由じゃなくって。
英語だと受け入れやすいなと思うんですけど”Something Great(サムシンググレート=何か偉大なもの)”って言うことが多くて。「偉大な存在に感謝をする」っていう場所だと思っています。その曖昧な表現が私は結構好きで。
「何でもいいからお礼を言う場所を作りたい」というか。
お金も「エネルギー」なので、感謝をかたちとして差し上げられる場所っていう意味があって。対象物が拝める場所があるってことで、皆さん絶対バカにせずに神社に行くんですよね。
本当に成功してる経営者で、神社仏閣を馬鹿にされてる方っていないと私は思っていて。神棚飾ってるし、毎朝拝んでるだろうし、神社にも行くっていう。そういう”見えない偉大なるもの”に手を合わせることにすごく意味を感じてらっしゃると思います。
小西さんに「絶対神社行った方がいいですよ」って話をしても、宗教だと思ってるからなかなか受け入れないんですけどね(笑)
実は神社は感謝を伝えに行く場所なので、まさに田邉さんがおっしゃっていただいた通りなんですよ。もともと古代からそういうふうに設計されている装置なので。
日本は特に八百万(やおよろず)の神でケンカしないので、どこでも自分が行きたい場所に行ったら良いですしね。
トリビア②お賽銭の額は関係ない
聞き手:神社で小銭を入れる人って多いと思うんですけど、たまにお札を入れる人とかも見ます。あれっていくらが良いんでしょうか?
実はお賽銭の金額は全く関係ないです。さっき田邉さんが「お金はエネルギー」って仰ったとおりで、自分が気持ちよく感謝を伝えられる金額はいくらでもいいんですよ。1円でもいいし、5円でもいいし。
あまりおすすめしないのが、「うぅ…1,000円…惜しいけど、いけっ」みたいな感じで、惜しいって気持ちでいれちゃうと、「惜しい」って気持ちがエネルギーとして行っちゃうので。それは神様は喜ばないし、それならむしろお金はナシの方がいいです。「いつもありがとうございます」っていう気持ちを言うだけで、神様ニコニコです。
1,000円を惜しみながらお賽銭するよりは、自分が好きなものを買うのに充てたほうが良いです。自分が機嫌よく感謝を伝えるっていうやり方の方が断然神様は喜ばれるので。自分も喜びますしね。
お金の額は関係なくて、感謝の気持ちのほうが重要です。
トリビア③参拝の仕方・神社とお寺の違い
聞き手の仕方:これを読んだ方が「行ってみよっかな」ってなったとして、参拝の作法とかってあるんでしょうか?私は名前と住所を名乗って、お願いごとではなくて「こういうことやるんで見守っててください!」みたいな宣言とか、感謝を伝えるようにしてるんですが…。
模範解答です。すごいです!私もそんな偉くないですけど(笑)
神社はニ礼二拍手一礼、お寺は手を合わせるだけ、っていうのが基本なんですけれど。
おっしゃっていただいたように神社では鳥居をくぐったところで自己紹介をして。
鳥居をくぐったところでするんだ!
そうですね、境内が神様の家なので。鳥居をくぐったら、玄関なわけですよ。
たしかに。私、お辞儀しかしてなかったです。
「今から入ります」って感じで言うんですけど、これには大きく2つの意味があって。
1つは「自分はどこどこの誰です」っていうのを名乗ることで、ご縁を頂きやすくなる。具体的に言うと神様が認識してくれるわけですね。「あなたこの前も来たね」とか「初めて来たね」みたいな。
それから神様や仏様を守ってらっしゃる「ご眷属(けんぞく)さま」っていう家来の方々が神社やお寺にはいらっしゃって。
狛犬さんとかが良い例なんですけど、低級霊とか、鬼とか悪魔と呼ばれている者たちから神社自体を守ってるんですよ。玄関入った時に「私は人間ですよ」っていうのを宣言することで、ご眷属さんたちに「大丈夫ですよ」って伝える意味があるんですね。
知らなかった。
なので、入ったときに生年月日とかと一緒に名乗って。それだと神様が「どこの誰かな」っていうのを見に行く手間が省けるみたいなイメージです。
私が聞いたのは、住所を名乗る理由は神様同士も会話をするらしくて。なんか「〇〇に住んでる」って言うと「ああ、あそこの神様の管轄の誰々さんね」みたいな会話を神様同士がしてるっていうのを聞いて「なるほどな」と思って住所を必ず入れるようにしてます。
まさにその意味合いもありますね。
作法っていうところでいうと、神社とお寺で丁寧なやり方がございまして。
神社の場合だと「祓(はら)えたまえ、清めたまえ」っていうのを3回言います。声に出して言うっていうのが大切です。
心のなかで言ってた!
ぼそぼそって感じで良いんですよ。最初は恥ずかしいと思うので。
そうすると、開運を妨げる悪いものって人間の背中につくので、最後に礼をしたときに神様が祓ってくれるんです。
それも知らなかったです!
お寺に関しては、般若心経を唱えるのが一番丁寧です。もう最強の癒しツールですからね。
唱えることでご先祖様だけでなく自分の魂を癒すんですよ。
お参りは神社でも仏閣でも、どっちでも良いんですかね?
どちらでも良いです。得意分野が違う、みたいなイメージですね。
神社にいる神様は、現実世界を管轄しています。仏閣(お寺)にいる仏様は、あの世を管轄しています。
それから、1日の中で「神様のパワーが強い時」っていう時間帯があるんですけど神様は午前中(朝4時から昼12時まで)なんです。ここが神様が主に活動してる時間なので、祓う力が強いです。
仏様(お寺)の場合は、朝4時から日没までOKです。
効果的な時間帯があるんですね。
そうなんですよ。強弱の問題で、100点か80点かぐらいの違いなので、気にしすぎなくてOKなんですけどね。それから、神社の参拝は大体夕方4時ぐらいまでの間に参拝を終えた方がいいですね。お寺の場合は日没までは大丈夫です。
ただ、神社にもお寺にも日没後は行かないでください。ちょっと詳しく聞きたくないような現象が起きますので…。
スピリチュアルのぶっちゃけ何が良いのか?
聞き手:お礼参りしたりとか、スピリチュアルに耳を傾けると、何が良いんでしょうか?
”サムシンググレート”に助けられますよ。私がスピリチュアルに目覚めるまでは、人生の8割は、自分の意志や選択で決めていると思ってたんですよ。残りの2割はその時の運という考え方ですね。だから、自分の選択が自分の人生をつくるんだと思っていました。けど今は5パーセントぐらいですかね。だから残りの95パーセントはもう自分の選択ではコントロールできない。
”サムシンググレート”にお任せしていればうまくいくと信じているので、楽なんですよ。
生きやすくなりますよね。
聞き手:「風の時代」に変わった今こそ、組織や集団でなく「自分がどう感じるか、何を信じるか」をより大切にしても良いのかな、と思えました。
この対談を読んで「なんかちょっと行動してみようかな」と感じる人もきっと出てくると思います。貴重なお話をありがとうございました!
まとめ
・「風の時代」は“目に見えないモノ”に価値を置く時代。組織<個人
・「自分の心と五感で感じる」っていうのがスピリチュアル。センサーは自分の中にある
・私達はこの世に「感情」を味わうために生まれてきている。という考えを知ると生きやすくなる
・神社仏閣は宗教に関係なく訪れて良い。その際お賽銭の額は問題ではない
・神社仏閣はそれぞれお参りの作法がある
・”スピリチュアル”で、人生はもっと生きやすくなるかもしれない
◆イラスト―おととごと。
◆取材・執筆―上原佳奈