さあ、今回のスバキリは?
(素晴らしい風水切り絵師になるためのビジネスコラムの略)
僕はけっこうゲームが好きです。
どれくらい好きかと言うと、任天堂のハードであれば、ファミコン→ディスクシステム→スーパーファミコン→64→Wii→WiiU→スイッチとすべて持っています。
ソニーのハードであれば、プレステ1~4まですべて持っています。
XBoxは持ってないですが。
そんな僕が気になっているのが、先日のグーグルのゲーム業界本格参入のニュース。
あのグーグルが本気でゲーム業界に参入します!
商品名は「STADIA」スタディア。
このサービスのすごいところはこれまで必要だったゲーム機がいらないというところ。
今までは、任天堂であればスイッチ、ソニーであればプレステというハードが「ソフト」を起動させるのに必要でした。
そのため、僕らは最新のゲームソフトをプレイするために、ゲーム機が発売される度に買い替える必要がありました。
しかし、スタディアにハードは必要ありません。
パソコンや携帯、iPadなどログインする端末があればどこでもゲームが楽しめます。
ハードがなければ、ゲームとしての質が落ちるのでは?
と、僕も考えてしまいました。
しかし、スタディアの演算能力は10.7TFlopsで、これはプレステ4 Proの2倍以上の数値となるらしいんです。
つまり、プレステ以上のクオリティのゲームがプレステなしで遊べてしまうんです。
特定のハードウェア(ゲーム機)を要らずして、あらゆるデバイスで高クオリティのゲームをサクサクと楽しむことができるという革新的なサービスなんです。
今までも、こういうゲームストリーミングサービスを販売する会社はありました。
でも、グーグルがゲームを売ることがヤバイんです。
すでに世界200ヶ国以上にグーグルID利用者がいますから、やろうと思えば世界中の多くの人々に低遅延で高クオリティーのゲーミング体験を提供できる土台があるんです。
さらに、ユーザーが料金を支払うための課金システムも、グーグルはGoogle IDという形ですでに持っています。
これはゲームソフト開発会社にしたらめちゃくちゃ魅力的です。
「これからゲームを作るならスタディアで出そうかな?」
って感じになりますよね。
上記のニュースを受けて、20日の株式市場では、任天堂の株が3%以上も急落しました。
これまでのゲーム機商売は通用しなくなる
なぜ、任天堂の株が急落したのか。
任天堂はこれまでゲーム業界でゲーム機を中心としたビジネスモデルを築いてきました。
ファミコンの大ヒットを皮切りに、節目節目で新しいゲーム機を販売し、ソフトをプレイしたい人たちに売ってきました。
そのビジネスモデルの変更を余儀なくされてしまうからです。
もなや、これまでのようなゲーム機商売はもはや通用しなくなる。
ゲームをやりたければゲーム機を買え。
そんなことはもう言えなくなってしまうんですね。
それなら、任天堂とゲームストリーミングサービスを出せばいいんじゃないか?
そう思う人がいるかもしれません。
しかし、それはけっこう厳しそうです。
グーグルにはすでにグーグルIDという世界中に利用者を広める土台がありますが、任天堂にはそれがありません。
一応、ニンテンドーIDというものが存在しますが、利用者は限られています。
任天堂にとって厳しい時代がやってくる。
そう投資家に判断されたんだと思います。
ゲーム業界の構造が変わる!
ゲーム産業は、市場を下支えしていたカジュアルなゲーマーがスマートフォンなどモバイルアプリへと流れ出たあとも、ゲーム専用機やゲーミングPCは没入感を追求する方向で品質を磨き込むことで市場を拡大してきました。
しかし、今回のスタディアの登場でゲーム機の需要が下がっていけば、もはやゲーム機の売上に特化してきた任天堂はゲーム業界で生き残れなくなる。
さあ、任天堂はオワコンとなってしまうのか?
現時点では、スタディアの情報が少ないのでなんとも言えませんが、この1年、2年でゲーム業界の構造が変わるのは間違いありません。
ゲーム好きとしては、任天堂もゲームストリーミングサービスに参入して、ゲーム業界が盛り上がっていけば嬉しい限りです。
これから益々ゲーム業界から目を離せなくなりますね。
ただ、任天堂の株を買う予定の人がいたら、しばらく様子を見たほうがいいと思います。
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