ドルコスト平均法とは

お金の知識

さあ、今回のスバキリは?
(素晴らしい風水切り絵師になるためのビジネスコラムの略)

最近、投資とか資産運用関係の相談を受けることが増えてきました。
どうやら、僕がテクニカルアナリストという事が少しずつ認知されてきているみたいです。
そうなんです。
僕はテクニカルアナリストなんです。
お金の話が大好きな僕はそんな相談を受けるのも大好きなんで非常にありがたいです。

でも、投資の相談で多いのが「絶対にリスクを負いたくない」というもの。
すみませんが、リスクのない投資なんてありません。
リスクは嫌だが利益はほしいとかそんな美味しい話はありません。
それは「スーパーサイヤ人にはなりたいけど、金髪は嫌だ」と言うようなもんです。
「それくらいは我慢しろや」って孫悟空に言われてしまいます。

それでも、リスクをできるだけ低くしたいのが人間ってやつです。
僕たちテクニカルアナリストだけでなく、経済学者や投資家たちは「どうやったらリスクを少なく投資で儲ける事ができるか?」を日々考えています。
そんな中、リスクが少ない投資方法と呼ばれる手法がいくつも発明されていきました。

今回はそんな投資手法の1つ、ドルコスト平均法をお伝えします。

これから投資をしようと考えている人や、すでに投資をされている人には参考になるかもしれません。

ドルコスト平均方とは?

ほとんどの投資は安く購入して、高く売り、その差額で利益を出すことを目的としています。
例えば、ある株を50万円で購入して、100万円で売却すると50万円の利益です。
でも、30万円で売ってしまうと20万円のマイナスです。
という事なので、みなさん株を買う時は「少しでも安く買いたい」と思います。
これはスーパーの特売日と一緒ですね。

でも、その株が高いのか安いのか分からない。
と、悩まれる方は多いです。
そんな方のための投資方がドルコスト平均方です。

ドルコスト平均法とは株などの値段に関係なく、毎月同じ金額、同じ銘柄に投資することにより、平均値での購入を目指す投資方です。

下の図を見てください。
例えば、高値が120円、安値が80円で推移している株があるとします。
この株を120円で買うと利益を出すのは難しいです。
だって高値が120円ですからね。

しかし、この株を毎月5ヶ月間購入したとします。
1ヶ月目 100円
2ヶ月目 80円
3ヶ月目 120円
4ヶ月目 80円
5ヶ月目 120円

上記のような感じで買っているので、現在、あなたの持っている株の値段は平均100円になります。
この株を120円で購入してしまったら利益は出ませんが、100円であれば、平均値以上で売却すれば利益が出ます。
つまり、ドルコスト平均法とは平均値で株などを購入して、高値で買ってしまうリスクを下げる投資方なのです。

ドルコスト平均方のメリット

ネットで調べると、ドルコスト平均方はリスクを分散できることと書いてあります。
しかし、僕が考えるドルコスト平均方の一番のメリットは「株などを買う値段を気にしなくていい」ということです。

前述の株で仮に120円の時にまだまだ上がると思って購入して、80円になったら不安になりますよね?
1万株購入していたら、120万円が80万円になっているわけです。
ほとんどの人の月給以上の損失です。
気分は良くないと思います。
しかし、これを2,000株ずつ5回に別けて購入すると「先月より安い値段で買える。ラッキー!」になるのです。

仮に、値段が大きく上がってしまったらどうするか?
僕なら買わずに売却して利益を確定させます。
100円で2000株購入して、120円で売却すれば、20万円が24万円になっています。
この株では十分利益が出たと言えると思います。
ただ、一度に大量の株を購入してないので、いきなり値段が上がった時の利益はどうしても少なくなります。(いきなり1万株購入する時と比べて利益は5分の1になってます)

という具合に、ドルコスト平均法を利用すると、現在の値段が高かろうが安かろうが、定期的に同じ銘柄を購入するので、短期的な値動きに一喜一憂するストレスが軽減されるという効果があります。

iDeCo(イデコ)もドルコスト平均

一時期話題になったiDeCo(イデコ)個人型確定拠出年金もドルコスト平均方です。

iDeCoとは、加入者が積み立てで毎月定額を拠出し、自分で選んだ商品で運用を行い、60歳以降に年金または一時金として受け取ることができる制度です。

積み立て預金のような感覚で自分が選んだ投資信託などに投資していくわけですね。

最近は証券会社だけでなく、銀行もiDeCo(イデコ)を販売しているので、かなり気軽に始められる資産運用と言えます。
iDeCo(イデコ)について書き出すと、それだけでコラムが1つ書けるくらいの量になるので、今回はiDeCo(イデコ)もドルコスト平均法だと覚えていただければいいと思います。

ドルコスト平均法のデメリット

そんなドルコスト平均法のデメリットは何でしょうか?
それはレンジ相場でしか機能しないことです。

始めにご覧いただいた株の値動きをもう一度見てください。
大体同じ値段で上がったり下がったりしてますよね?
高値は120円、安値は80円です。

これをレンジ相場と言います。
同じような値段で株価等が上がったり下がったりすれば、平均値に近づける意味はあります。
レンジ相場であればいつかは平均以上に値段が上がりますから。

しかし、残念なことに、物の値段の動きは必ずしもレンジ相場になっているとは限らないのです。

相場の動きは以下の3つです。
・上げ相場
・下げ相場
・レンジ相場

上げ相場の場合
下の図のような状態が上げ相場です。
値段は上下を繰り返しながら、どんどんあがっています。
上昇トレンドに乗っているとも言えます。

時間が経てば値段が上がりますから、毎月定額で購入してしまうと、平均値はどんどん上がっていきます。
ドルコスト平均法を使うことによって逆にリスクを高くしてしまうのです。
こういう相場状況では、期間を決めて、一度に購入してしまった方がいいわけです。
しかし、「もし、自分が購入した所が一番高い値段だったらどうするの?」という心配がありますよね。
その時は、ポートフォリオの理論で、大きく1つの銘柄を購入するのではなく、リスクを分散して万が一下がった時の対処をしましょう。
ポートフォリオに関しては、前回の記事で説明してますので、よろしければどうぞ。
従業員持ち株会は実はリスクが高い
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下げ相場の場合
今度は下げ相場の場合です。
上げ相場とは反対に、時間が経てば値段がどんどん下がっているような時です。
こんな時はどうなのか?

時間が経てば値段が下がりますから、どんどん平均値を下げる事ができます。
しかし、考えてください。
投資というのは将来の値上がりを期待して株などを購入する行為です。
こんな風にどんどん値段が下がっている物に投資して大丈夫でしょうか?
株などの値段が長期的に下がっているのは原因があります。
需要と供給のバランスで考えれば、要らないものだから長期的に値段が下がるのです。
値段が下がっている物に投資するのはリスクが高いです。
「下げ相場の場合は基本的に買わない」方が投資は安全です。

結論

ドルコスト平均法はレンジ相場で威力を発揮して、投資のリスクを抑える事ができます。
しかし、僕の経験上、5年くらいの長期的なスパンで上げ相場になっている物に投資をした方がリスクは低く、また収益も上げやすいと感じます。
エスカレーターに乗ったようなイメージで上昇トレンドに乗るのがいいと思います。

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こんな感じで、僕が分かりやすい資料を使ってお金のことについて話しまくるお金の料理教室。
前回は「貯金」をテーマに話をさせていただきました。

次回のテーマは「株」です。

・株ってなんなの?
・どうやって買うの?
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などについて話したいと思います。
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ここまで読んでくれたみなさんありがとうございます!

それでは次回まで
アディオス!