格安自販機はどうやって儲けているのか

お金の知識

さあ、今回のスバキリは?
(素晴らしい風水切り絵師になるためのビジネスコラムの略)

大阪のちょっと田舎のほうに行くと、よく見かけるのが格安の自販機。
普段なら、ペットボトル160円、缶ジュース130円で売っているところを、ペットボトル100円とか、缶ジュース80円とかで売ってます。
中には80円のペットボトル、50円の缶ジュースが売っていたりします。

そういう自販機は大体見たこともないメーカーのジュース等を置いている事が多いのですが、中には有名なメーカーのものを置いている自販機を見かける事があります。

午後の紅茶が50円!
ってかさすが大阪!
ポップアップがふざけてるw

いつも130円で買っている缶ジュースが50円で買えたら嬉しいですよね。
なんか得した気分。

でも、普段130円で売ってますものを50円で売って、はたしてこの自販機は利益を出せているのでしょうか?
もしかしたら、利益を出すことが狙いではなく、人を呼び寄せるための「広告塔」的な役割をしているのだろうか?
いや、でも、広告塔をするにしては、ちょっと人気のないところにこういう自販機ってありますよね?

どういうカラクリなんやろ?

気になったので、調べてみました。

まず、缶ジュースの原価ですが下記の感じです。
原材料費・2円~4円くらい
容器代・缶10円、ペットボトル11円くらい
合計・13円~15円くらい

安っ!
缶ジュースの原価は13円!
ペットボトルでも15円くらい!

小売りや飲食業の鉄則は原価3割です。

それ以上原価をかけてしまうと、人件費や家賃などの経費を考えると赤字になりかねないからです。
だから、値段設定は大体原価の3倍以上が妥当です。
13円×3で39円!
原価が13円なら、50円で売っても儲けになりそうです。

しかし、これはあくまでメーカーの原価です。
メーカーと消費者の間に入っているベンダー(自販機を設置している業者)はさらにその3倍以上で売らないと赤字の恐れがあります。

原価13円×3×3で117円です。

だから、普通の自販機では缶ジュースを130円で売っているんですね。

って50円で売ったらおもいっきり赤字やん!
やっぱり、赤字なんかあの自販機?
そら、あたたかいミルクティーを冷たくして売るわ!

やけくそになってるやんけ!

と、思ってたら違った!
これにはちゃんとしたカラクリがあったのです。

スーパーやコンビニ等は在庫管理の都合上、賞味期限が半年を切ったジュース類は仕入れてくれないんです。
すると、メーカーは賞味期限がまだ半年もある商品の在庫を大量に抱えることになります。
メーカーにとっては悩みの種。

そこで、格安自販機を扱うベンダーが登場したわけです。
彼らは賞味期限が半年を切った在庫だけを限りなく原価に近い値段で買っていきます。
メーカーにとっても、在庫を処分してくれるのでありがたい。

缶ジュースの原価は13円くらい。

これで仕入れる事ができるので、格安自販機で50円で販売できるわけです。
本来はお荷物だった在庫をうまく利用したベンダーが偉いですね。

こういう、一見お荷物に見える商品を利用して、何かできたらおもしろいかもしれませんね。

今回は格安自販機がどうやって儲けているのかについて書きました。

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ここまで見てくれてありがとうございます!
それでは次回まで
アディオス!