新しいことに挑戦する際の心の不安の”仕分け方”とは?

メンバー対談

『対談!スバキリ一味』では、チャレンジする人を応援するアーティスト集団「スバキリ一味」の“中の人たち”50人超のなかから、毎回テーマに合わせた2人で対談を繰り広げます。

第11回のテーマは、「やりたいことはなんでもやりたい私たち!〜新しいことに挑戦する際の心の不安の”仕分け方”とは?〜」!

国がおこなっている「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)」の中の、「うまくいくかわからないこと にも意欲的に取り組むか」という質問に約4割の人が「あてはまらない」と回答されています。チャレンジャーを応援するアーティスト集団・スバキリ一味としては、「チャレンジ」は人生の充実につながる大切なものであるととらえています。

他人の目や周りの声に左右されたり、「不安」などのネガティブな感情にとらわれて停滞しまうのは、大切な人生の時間がもったいない!「充実感を持って生きたい」と思うあなたに向けて、この記事をお届けいたします!

対談していただくのはこちらのお二人!

「私は不安になったりハイになったり感情の起伏が激しいんです」と話すディレクターの西坂さんと、客観的に状況をとらえてコツコツ進むライターの堀中さんです。

あらゆる体験を武器にして、人生のステージを創り彩る|スバキリ
「他のみなさんのような素敵なエピソードがないので、私なんかでよいのかとちょっと尻込みしてしまいますが……」週刊スバキリ一味の取材依頼を申し入れしたとき、西坂夏代さんからはそのような言葉が返ってきた。「人に語れるようなエピソードはない」取材をお願いしたとき、多くの人がそう語る。そして、実際に取材したら素敵なエピソードが実...
「やりたいこと」をやって、自分の世界を設計するUIエンジニア|スバキリ
「なんでこんなに書いているんだろう? というぐらい書いているんですよ〜」最近の活動状況について聞いたら、堀中さんはちょっと軽い悲鳴のような声を上げつつ笑って答えてくれた。スバキリ一味や、地元栃木で年4回刊行されるフリーペーパー「TANOKURA」とその周辺メディア、そこから派生してハウスメーカーや工務店などのパンフレッ...

ネガティブ・ポジティブ感情の両面から「新しいことに挑戦する際の心の不安の”仕分け方”」についてお聞きすることができました!

あなたが抱える「不安」を手放すヒントになるかも!?

それでは、対談スタートです!

お二人のこれまでのやりたいこと経験

聞き手:これまでどんな「やりたいこと」をされてきましたか?複数ある場合は大きなことを教えてください!

電気屋さんの経営を夫婦でやるようになったことですね。元々、電気屋さんをされていたおじいちゃんが亡くなって、2017年3月に引き継ぐことになったんです。

私は今から約10年前のある日、「整理収納」に興味を持ったんです。その後、整理収納コンサルタントと2級認定講師の資格をとり、整理収納アドバイザーとしてデビューしました。

聞き手:キーワードは、「経営・起業」なんですね!以前から「会社立ち上げるぞー!」とか「起業するぞー!」と意気込んでたのでしょうか?

全然そんな意気込みは無かったです(笑)当時、私は二人目の子どもが生まれる直前でした。そのときに夫が「300万円用意したら電気屋さんを引き継げるんだ。工場と仕組みももらえる!」と相談してきたんです。それを聞いて、「楽しそう!やったらいいんじゃない!そんなチャンスなかなか無いよ」と言いました。でも、最初は夫だけで経営していたんです。というのも、会社に産休育休を取らせてもらってる手前、復帰しないとヤバいと思ってたので(笑)でも、復帰して1年で、「やっぱり電気屋さんの経営の方が面白そう!」と思って退職しました。

意気込んでやめたわけではない、というより、起業するつもりは全くなかったというか、「自分と起業がつながるなんて全く思っていなかった」っていう感じかなと思います(笑)
私は2012年7月まで、ソフトウェアエンジニア・UIデザイナーとして会社員として働いていたんですね。でも、不妊治療に専念するために会社員を辞めて、1年経った頃に「整理収納って面白そう」とハマっていきました。周りの人たちから、「起業したんだね!すごいね!」と言われて「あ、私、起業したんだなぁ…」って自覚したような感じです(笑)

チャレンジから得た「果実」とは

聞き手:起業・経営をした後は、ライフスタイルや価値観も大きく変わったと思いますが、お二人はどんな「果実」を得ましたか?

一言でいうと、「世界の広がり」ですね。世の中にはものすごく面白い多様な人たちがいることが分かりました。でも、小さい会社を経営してみるとわかったんですけど、非情なビジネスの世界があるんだなということも知りました。例えば、会社の利益を守るために必死になったり、人を疑ったり、追い込まれている人って結構いるんですよね。サラリーマン時代は、健康診断も会社が手配してくれたり守ってくれていたので不安感は少なかったです。「会社の利益を得なきゃ!」っていう意識もそんなに持たなくて良かったんだと辞めてからありがたみを感じました。

それはすごく感じますね!私も、整理収納アドバイザーとしてフリーで活動するようになってから、会社のありがたみを実感しました。例えば、イベントでコラボする方や企業と契約書を交わしてなかったことで、役割や報酬でトラブルになったこともあります。ドラマで見る世界ってあるんだなぁと(笑)あと、男女の差別も実感することが増えましたね。

男女の差別に関しては私も感じました。工場で働く人って、「女性は事務や経理、お茶汲み」っていう認識が根強くて…。名刺交換してもらえないことも多かったです。ワザとやっているんじゃなく無意識でやっているように感じます。以前勤めていた会社では、「性別で〇〇〜」みたいなことってなかったし福利厚生も手厚かったです。福利厚生というと、スバキリ一味も変わっていますよね。

誕生日にプレゼントが届くとかね!珍しい会社だと思う(笑)

新しいことに挑戦する際の心の不安の”仕分け方”

聞き手:国がおこなっている意識調査では、「うまくいくかわからないこと にも意欲的に取り組むか」という質問に約4割の人が「あてはまらない」と回答されています。新しいことにチャレンジする際に「不安」はつきものだと思うのですが、お二人はどのようにして新しいことに臨まれていますか??

新しいことや、慣れていないことに挑戦する時って、いっぺんに「ガサッ!!」とやろうとしちゃいますよね。実は、チャレンジやタスク管理の仕方って「収納」とつながってるんです。

へぇー!おもしろそうです!
どんなふうに仕分けていくんですか??

整理収納の手順としては、「①減らす」→「②分ける」→「③収める」という順番になるんです。整理収納の一番のコツは、「使っているモノ」と「使っていないモノ」を区別して、「使っているモノだけにすること」だと思います。「何があるのか」「どのくらいあるのか」を明確にすること、ですね。
あと、よく使うところから始めると、使うたびに「使いやすい!」を実感できるので、「この状態をキープしよう!」「他のところもやってみよう!」というモチベーションにつながりやすいです。実際、部屋を整えていくと、気持ちも整いますし。私自身も整理収納のスキルを身に着けていくと、物事の進め方も上手くなってきました。

堀中さんにはクラウドファンディングのライティングで本当に頼らせてもらってます。書くのが難しいプロジェクトのライティングの時でも不安になることってないですか?

私の場合、クラウドファンディングのライティングは、目次の「見出し帯」が定まらないと「収納」ができないんですね。でも、色とかフォントとか世界観が定まると、スラスラと集中して書くことができます。

おもしろーい!大きいものは小分けにして片付けていくといいんですね!そうすることで不安も小さくなって気持ちも整っていきそう!

どうしても湧き出るネガティブ感情からのエネルギーの活かし方

聞き手:完璧主義で「ちゃんとしなきゃ」という人にとても参考になるお話ですね!!実際に、モヤモヤしたり不安になった時のメンタルケアで意識されていることはありますか?

わたしはできるだけ感情の起伏を抑えるようにしています。だけどすごく打たれ弱くてよくへこみます(笑)

私も感情の起伏が激しいです。怒られたらガクッと落ち込むし、ハイの時は「やるぞー!!」って感じ(笑) 基本的には、どうしようもないことは置いておくんですけど、「不安」のエネルギーを行動を起こすエネルギーとして使うようにしてます。例えば、クラウドファンディングのディレクターとして必要なスキルってあるじゃないですか?マーケティングだったり、コーチングだったり。でも、そういった専門知識を学ぼうとしても、いきなり高額な講座やセミナーに申し込むのは難しい時もある。そういう時は、「この人から学ぶ!」と決めてその人の本やブログを徹底的に読んで勉強したりします。

なるほど!検索や調べまくれば情報も増えるし、行動もしやすくなりますね!

そうなんです!あとは、家族や職場以外で相談ができる「環境」を持っておくのもすごく大事だと思います。そういう支えがないと、ものすごく落ちてしまうから。

この記事を読んでいる方へのメッセージ

聞き手:今、やりたいことがあるけど一歩踏み出しにくい方へメッセージがあればお願いします!

頭の中だけで考えるより一度、「やること」を紙に書き出して小分けにしてみてください。見通しが立つと安心感も得られますし、行動しやすくなると思います!

予算の都合もあるんじゃないかなと思います。いきなり思い切らず、自分自身に「これならできるんじゃないかな?」とプレゼンしてあげてください。無理に前向きに考えなくても良いと思います。不安なところがあれば徹底的に検索して情報を手に入れてみてください。そうするとこれからの「進み方」が見えてくることもあると思うので!

お二人がこれからやりたいこと

聞き手:最後にこれからやりたいと思っていることがあれば教えてください!

今年に入ってからスバキリ一味でディレクターをさせてもらってることもあり、マネジメントやリーダーシップのスキルをアップさせたいです。ディレクターはライターさんやデザイナーさんをはじめ多様なキャラやスキルを持つメンバーに「お願いする立場」だから。それに、クラウドファンディングにチャレンジする方と一番最初に打ち合わせをさせていただく立場でもあります。「チャレンジされるマーケットはどうか?」「可能性はあるか?」という面や、心理的な寄り添いができるようにコーチングスキルも高めたいです。

私は、絵本を出したいです。単に「整理整頓はこうしましょう」というものではなくて、物語性のある絵本で「整理整頓って楽しんだ!やりたいな!」と思ってもれる絵本を作りたいです。先日、スバキリメンバーでありライターの深月春花さんとお話した時に、可能性を感じたので!

「わくわく楽しい!」はすべてを動かすエネルギー|スバキリ
深月さんと言えばなにより、”ファンタジー小説家”だ。なにしろ「葬送のレクイエムー亡霊剣士と魂送りの少女」(以下「葬送のレクイエム」)というファンタジー小説18万文字の大作を8ヵ月かけて書き上げ、連載としてネットにアップし、小説賞に応募したというのだ。愛用のPomeraでチェック中そんな大作を書き上げた!というだけでもう...


聞き手:お二人ありがとうございました!これにて今回のインタビューを終えたいと思います!

今なら!

堀中さんの「整理収納アドバイス」がなんと初回無料で相談可能!
下のリンク先からお申し込みください!

『『みんなでおかたづけクラブ』で、自分で片付けたい!でも1人じゃ進まない!から卒業しよう♬』
週に1回1時間を、お片付けの時間にしませんか?週に1回集中して行うおかたづけ。zoomを通じて、みんなで片付けをするとなぜか片付けられる自分を発見します   …

まとめ

・意気込まず、ユルく興味のあることから始めてみるのもアリ!

・やりたいことは一気にガサッとやるよりも、小分けにして1つ1つ進めて達成感を味わってみよう!

・不安のエネルギーは行動のエネルギーに変換し、情報収集から始めてみよう!

◆イラスト―さちよ

「自分にもやりたいことをさせてあげよう」 思い込みを捨てたら夢が動き出した!|スバキリ
写真はお友達が作ってくれた「さっちゃん人形」「私、すごく人見知りなんです……」はにかみながらそう話すさちよさんは、おだやかでゆったりとした雰囲気をまとっている。控え目で、おとなしい人。スバキリ一味で出会わなければ、そんな風にさちよさんのことを「誤解」してしまったかもしれない。いや、誤解というのは少し違う。おっとりした部...

◆取材・執筆―水樹ハル

ストーリーの力で世界はもっと美しくなる|スバキリ
黒づくめのファッションに、色の入った大きなサングラス。すらっと背の高いハルさんの風貌は、「元県庁職員のライター」と聞いてぱっと思い浮かべる姿とはずいぶんと違う。ビジュアル系ロックバンドか、カリスマ美容師、または美大生…芸術肌の人を思わせるそのファッションは、「みんなと同じでなくてもよい」という彼の信念の表れだ。対面イン...