挑戦者の強み・キャラを再発見!”未来を変えるつながり”を紡ぐインタビューライター 立花百合香さん

メンバー紹介

起業・副業が一般化してきている現代——。

「これから新しい活動やプロジェクトを始めて、人生や環境を変化させたい」
「でも一人では、自分の熱い想いや強みを整理して発信するのは難しい」

そんなふうに悩むことは多いのではないだろうか。

そういった状況の中、「あなたの想いや強みを記事にします」というインタビューライターも増えている。

ただ、依頼する側からすると、

「このライターはどんな人なんだろうか?」
「初対面でも、否定せずに聞いてくれるのかな?」
「そもそも価値観が合うのかな?」

そういった疑問を抱くものだ。人と向き合うインタビューライターも「人柄」を打ち出すことが重要な時代となっている。

そんな中で、インタビューライターの立花百合香さんは、挑戦者の強み・キャラを再発見し、”未来を変える出会い”をつなぐ記事を制作することをコンセプトに活動している。ライター歴は4年目。また、「クライアントの内面の深いところまで引き出したいし、理解できる自分でいたい」という想いから、カウンセリング講座も受講されている。

今回、インタビューさせていただいたが、立花さんの人柄を3つ絞って挙げるとすれば・・・

・初対面でも安心感がある
・「個」と「人とのつながり」を大切にする
・「挑戦」や「変化」を楽しむ

そんな「器量」のある人柄を感じた。

立花さんはインタビューライターとして活動している中で、

「初対面なのに、オープンに相談しやすい」
自分らしさや強みを認識できた」
「今後の活動をしていくための
自信や勇気が湧いた」

という声を聞くことが多いという。

立花:「自分らしさをうまく打ち出せない」という悩みはすごくわかるんです。なぜなら、私は物心ついた頃から周りの意見や世間の常識が気になるタイプでしたから。でも、5年間のメキシコでの生活でその価値観は大きく変化しました。初対面でも話しやすいといってもらえているのはその影響もあるのかなと。ライターとしてその人らしさを記事で形にすることで、プロジェクトや活動を応援できることにすごくやりがいを感じています。

メキシコ在住時の写真

立花さんの
ポートフォリオ

ジェンダーレスファッション誌「「Wawian」」で、ジェンダーレスモデルのインタビュー記事を執筆

こまきSDGsフリーペーパー「kaomik」(カオミク)」

カオミクの中の「名備運輸さんと名古屋経済大学さんのインタビュー記事」を執筆。

挑戦者の強み・キャラを再発見し、”未来を変える出会い”をつなぐ記事を制作するインタビューライター立花さんの人生ストーリーに迫ってみた。

「個」を大切に生きたいし、生きてもらいたい

立花:先ほどもお伝えしましたが、あらためて人生を振り返ってみると、世間の常識や周りの声に流されてしまう子どもでした。厳しい親でしたし、「叱られるから言うことを聞いた方がいい」と、自分の感情を押し殺しているうちに、周りに合わせることが正しいと思うようになっていました。世界観が変わり始めたのは大学で一人暮らしを経験した時です。いろんな子がいて、やっと自分の世界観が広がり始めたんです。

大学時代

就職し、賃貸アパートの営業職に。仕事を通じていろんな人と話す中で、多様性を理解していく。

新入社員の頃

その後結婚し、子どもが1歳になった2012年。夫の仕事の都合でメキシコで生活することになった。

言語は習ったこともないスペイン語。言葉も通じないし、知り合いもいない。当時、どんな気持ちで過ごしていたのかを聞いてみた。

立花:変化に対応するっていう意味では大変でしたが、実はあまり苦労しませんでした。というのも現地の方々は陽気だし、家族や友人をめちゃくちゃ大事にする文化があるから。といっても、他人だけを大事にするんじゃなくて、自分のことも大事にする。母であっても、自分のための時間を確保して好きなことをしていたり、自己犠牲をしないんです。顔を合わせるたびに「元気?」とハグし合うのも心地良くて、「つながり」ってすごく大事なものなんだと実感しました。

また、メキシコの人々の経済的な格差は目立ったという。ただ、どんなに経済的に苦しい状況でも「自分たちは不幸」と思っていないところや、道端で子どもがパフォーマンスをして小銭を稼いだりするのも自由と認められていることに衝撃を受けた

身分は違えども、一人ひとりがメキシコ人であることに誇りを持ち、互いを認め合う文化があったのだ。

そんなメキシコから2017年に日本に帰国。

周りの主婦との会話で感じたのは、

「素の自分をさらけ出せない」
「自分がしっかりしなきゃ」

というように空気を読んでいること。日本人は自分を後回しにする人が多いことを再認識したという。

自己表現するのが当たり前の習慣がついていた立花さんも、メキシコにいたときほどは素の自分を出せないこともあった。自分も自己表現をしたいし、周りの人にもそうであってほしいという気持ちが強くなっていく。これが、後の「らしさを引き出し、チャレンジを応援できるライターでありたい」というところにつながっていく。

少しずつでいいから「変化」を楽しむ

しかし、帰国後すぐの立花さんはライターという仕事があることも認識していなかった。

子どもが小学生3年生になり、自分の時間が持てるようになったものの、近くに親戚や家族がいなかったため「在宅で働けること」は重要視していた。

ある日、SNSで「旅ライター」という仕事を生業にしている人を知る。そこで初めて、ライターという仕事に興味を持ち始めた立花さんは、オンラインでライターになるための基本講座を受講。これなら自分にもできそうだと、2020年9月にクラウドソーシングに登録し、

・ブログの代行やSEO(検索エンジン最適化)対策
・収録された対談の音声データを記事にするもの

などの案件を受注していく。

ある日、主人公の航空自衛官が「広報」という仕事を通じて裏方に回り、花形のパイロットの活動を伝えて応援するというストーリーのドラマに出会った。

立花:本当は主人公も空を飛びたかったけど飛べない事情があって・・・でも、裏方で応援する仕事に出会って変わっていく姿に共感しました。このドラマをきっかけに「もっと挑戦する人を応援したい!私が目指すのはインタビューライターだ!」と思えたんです。

とはいえ、いきなり案件を受注するのも難しく、自身の友人や知人に声をかけ、少しずつインタビューライターとしてのキャリアを積み重ねていったと言います。

立花:自分のペースで進むことって大事だと思います。一気に変わるって難しいですけど、少しずつでもやっていくと、変化していけるので。「変化を楽しむこと」は自分の中で大切にしている価値観です。

「環境・つながり」から挑戦は生まれる

2022年4月。立花さんは、フリーランスとして活動している中で、横のつながりが欲しかったこともあり、「まちづくり」などのコミュニティにも積極的に参加し始める。

写真:2023年にストリートファニチャープロジェクトに参加した時のもの

そこで「絵を通じてまちを豊かにしたい」という想いを持ったアーティストの宮下さんと出会う。

宮下さん

このことがインタビューライターとしての活動を続けていく大きな自信へとつながる。

立花:宮下さんのことを応援したいなと思い、インタビュー記事を書かせてほしいと提案しました。「すごく素敵なキャラクターや技術があるのにまだまだ伝わっていないし、もっと知られることが必要だ!」と思って。ちょうど展示会を開催されるというのでインタビューし、記事にしました。

できあがったこの記事を読んだ宮下さんは、「自分の活動を応援してもらっているようで前に進む勇気になった。励みになった」と喜んでくれた。立花さんも、やりがいを感じ、それと同時に、「インタビューをして、人の深いところまで想いを聞き形にしたい」という初心に立ち返ることができた。ここからインタビューライターとして案件を受注していくこととなる。

そして、後には、クラウドファンディングの制作代行を行うチームの一員に。1年の間に13プロジェクトを担当しながら、「支援を集めるにはどうすれば良いのか」と考え、実績を積んだ。ただ、担当するのは有形のプロダクトの認知拡大・販売のためのプロジェクトだった。「人」を深く掘っていくというよりは、「物」にフォーカスするものが多かった。

「もっと、”人”にフォーカスしたインタビューができる環境で働いていきたい!」という想いと今後の方向性がより明確になった。

スバキリ一味との出会い

そんな、2023年3月のことだった。

あるセミナープロデューサーが主催する講座に参加する機会があり、立花さんはその講師に「クラウドファンディングに挑戦する人をもっと応援できるライターになりたいんです」と相談したのだ。このことがキッカケとなり、クラウドファンディングプロデュース1000件の実績を持つ「スバキリ一味」の小西団長と出会うこととなる。

スバキリのコンセプトは「チャレンジャーを応援するアーティスト集団」。クラウドファンディングに挑戦する方、一人一人の「想い」にフォーカスし、伴走できる環境であることが立花さんの価値観にマッチした。

立花:5月から研修ライターとして3つのクラウドファンディングプロジェクトを担当させていただきました。ライターの先輩の石原さんのフォローが本当にありがたくて。「同じライターとして頑張っていきましょうね」「わからないところがあったら何回でも聞いてね」と、私のペースや気持ちを大切にしてくれて、嬉しかったです。

スバキリのライター 石原さんの「週刊スバキリ一味」

また、スバキリのチーム編成に驚いたという。適材適所で細分化されている体制であるのにも関わらず、お互いをリスペクトしながらクライアントをサポートしていたからだ。

立花:会社組織だと、部署や業種が違うと「立場・考えの違い」をぶつけあっていることも多いと思うんですよね。でも、スバキリはそうじゃない。「あなたはそうなんだね」と認めてもらえるから、私もクラウドファンディングのライターとしてチャレンジできたんだと思います。やっぱりこういうお互いを認め合える環境があるからこそ、チャレンジできるんだなぁと実感しています。

2024年1月に正式にスバキリに加入。3年半前、ライター経験0だった主婦の立花さんは志望していたインタビューライターや、クラウドファンディングのライターへとたどり着いた。

そういった立花さんだからこそ、

「経験0だけど、やりたいことがある」
「想いを形にした記事を作って、自分を発信していきたい」

という気持ちが人一倍わかるのだろう。

立花:AIのテクノロジーが進歩していて「ライターの仕事が無くなるのでは?」と言われていますが、「その人らしさ」は深い対話なしでは引き出しきれないと実感しています。チャレンジしたい人が、前に進むためには強みや価値観の整理が大切ですし、やりたいことは一人よりも誰かとのつながりや共感を得るほうが、実現しやすくなるものです。挑戦や出会いのキッカケとなる記事をクライアントと一緒に作っていきたいです。

クラウドファンディングプロデュース件数が1100件を超えたスバキリ一味。新メンバーの立花さんを迎え、さらにパワーアップし、「チャレンジャーを応援するアーティスト集団」として挑戦していく——。

取材・執筆ークラウドファンディングライターHARU